社会保険庁、経済産業省……中央省庁の闇が相次いで白日の下に晒され、国民の不信感 は臨界点に達している。その一方、まるで沈没船から逃げ出すネズミのようにキャリア官 僚たちの中途退官が日常化し、人材流出も著しい。戦後、いや明治維新以降、日本を支配 してきた霞が関――その崩壊の日は近い。 ジャーナリスト 生田忠秀