3月決算で監査法人が「もう粉飾は限界だ」
有価証券報告書・特記事項でわかる「各社の危険度」
この3月末の決算が注目されている。監査法人が、これまでのように「粉飾決算」を手助けすることができなくなったからだ。東海興業しかり、多田建設しかり、直前まで自己資本があったにもかかわらず、倒産で一気に大幅債務超過に陥った。明らかな粉飾。監査法人への非難の声が上がるのも当然だ。では、具体的にどうなるのか。最も注目されるのが「特記事項」。隠れ不良債権が、ここに表わされる可能性が高い。事実、昨年9月の中間決算に、その徴候が現われている。逆に言えば、ここから、各社の本当の危険度がうかがえるのだ。