ZAITEN2021年3月号

編集部に届いた“言いがかり”の内容証明郵便

筑波大学「独裁学長」から届いた"呆れた抗議文"

カテゴリ:事件・社会

 本誌は前号2021年2月号において《筑波大学「独裁者学長」が留学生水増し疑惑》と題し、筑波大学は「指定国立大学法人」に指定されたが、審査の際に示した3700人という外国人学生数が、水増しではないかとの疑惑を伝えた。大学に数字の内訳について質問したが回答はなく、独自に入手した内部情報で構成したものである。

 この記事に対し、筑波大学の代理人弁護士から内容証明郵便で、訂正記事および謝罪広告の掲載を求める内容証明郵便が届き、そこには11項目の「抗議すべき点」が連ねてあった。

 ところが、各項目を読むと、留学生の水増し疑惑について「事実に反している」と主張するものの、記事で指摘した3700人の外国人学生数の内訳は明らかにしていない。論点をずらしながら抗議の体裁をとっているように読みとれる内容だと言っていい。

 さらに、永田恭介学長が再選された学長選考については紛糾した事実はないと言い切っている。説明責任は果たさず、このような抗議文を送りつけてくるのは、国立大学法人トップとしていかがなものだろうか。

......続きは「ZAITEN」3月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

ヒューリックが買収する「レーサム」元会長の行状

京都外国語大学を蝕む「パワハラ教員と隠蔽体質」

オープンハウス「メディア統制」と「コンプラ無視」の闇

M&A仲介協会「利益相反」トラブル急増

みずほ子会社〝人権国際会議〟参画「お前が言うな!」

角川ドワンゴ学園「ZEN大学」認可保留でも一切説明なし

【特集】JA共済連「職員を〝自爆営業〟に追い込む」ワルい奴ら

【特集】「令和のコメ騒動」で露呈した〝既得権益〟農政の破綻

いよぎんHD「子会社社員逮捕」公表前の〝空白の1日〟

エーザイ内藤家「不肖の婿殿」の黒い履歴書