ZAITEN 2020年3月号

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ZAITEN 2020年3月号
発売日:2020年2月1日

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特集

「桜井元総務次官」を副社長に据える時代錯誤 溶ける電通

戦後長きにわたり、特異なわが国広告界に君臨してきた"巨魁企業"電通――。しかし、そのガリバー企業に逆風が吹き荒れている。2015年には女性新入社員・高橋まつりさんの過労自殺が発生。体育会系の域を超えた劣悪な職場環境が厳しい批判に晒された。そして16年にはネット広告を巡って大規模な不正請求が発覚。そして......。直近の19 年12 月期の連結最終利益は従来予想を8割以上も下方修正した上、減益は前期比9割超という惨憺たる結果に陥る見通しだ。利権を貪ってきた東京五輪の開催を今夏に控える電通だが、その姿はまるで砂上の楼閣が溶けて消える様に映る――。

海外子会社に振り回され業界急降下―― 英イージスに翻弄され持ち株会社発足も
「山本体制」打つ手なし
英イージス買収から7年。ガリバー広告代理店、電通の屋台骨が大きく揺らいでいる。まさに日本市場だけでしか通用しない"内弁慶"の末路の様相を呈しているようだが、そんな中、高橋まつりさん事件で急遽社長に登板した山本敏博は今年1月、持ち株会社「電通グループ」に移行して経営体制を刷新させたのだが......出てきたのは人気アイドルグループ「嵐」桜井翔の父で元総務事務次官の桜井俊の副社長抜擢という、旧態依然とした"利権死守"の決断だった。 本誌電通特集班

鬼十則"オールド電通マンたち"の「働き方改革」適応障害 高橋まつりさん事件を受け、徹夜残業はもちろん、その体育会系風土にも"改革"の波が打ち寄せている電通。一方、高橋治之元専務、福島範仁元第17営業局長など、今なお"武勇伝"を誇る名物元社員は多いが、「鬼十則」の洗礼を浴びたオールド電通マンにとっては生き難い時代のようで......。 本誌電通特集班

本社からの出向者が子会社でハラスメント三昧 電通「ネット広告」の悲惨現場 数々の不祥事を繰り返しながらも、性懲りもなく法令違反を繰り返す"わが国広告界のガリバー企業"電通。そのハラスメント気質は言うに及ばずだが、悪しき文化はグループ全体を今なお蝕み続けているという。とりわけ敗色濃厚のデジタル分野では、社員たちの悲鳴が上がっている。 ルポライター 古川琢也

【連載】新あの人の自宅 電通グループ 山本敏博社長&桜井俊副社長 今年1月に移行した新持ち株会社体制。そのツートップ、山本敏博社長と桜井俊副社長のご自宅を訪ねてみた。

組織・個人の内幕に迫るZAITEN REPORT

"理系初のメガバンクトップ"誕生の陰で平野会長、三毛頭取は
「権力死守」の悪だくみ
三菱UFJ「亀沢社長」に
平野-三毛の策謀
まるで本誌のレポートをミスリードしたいがためというべきタイミングで発表された三菱UFJフィナンシャル・グループの新社長人事。東大理系出身のFG副社長、亀沢宏規をFG社長に据え、マスコミは「理系トップの誕生」などと囃し立てているが、深層はそんな生易しいものではない。そこにはFG会長の平野信行、三菱UFJ銀行頭取の三毛兼承の邪な陰謀が渦巻いていた――。 小誌ガバナンス問題研究会

副社長更迭されても鈴木康雄元総務事務次官は"支配力"を温存 日本郵政新社長「増田寛也」は軽い神輿 年の瀬に、経営体制を刷新してみせた日本郵政グループ。新トップには元総務相の増田寛也を据えたが、現行の"ぬるま湯"支配を渇望する全国郵便局長会(全特)、旧郵政官僚からすれば、意中の軽量級人事。しかも、かんぽ生命社長には千田哲也、日本郵便には衣川和秀という旧郵政官僚OBを据える、反省も展望もない布陣。暗澹たる未来が広がっている。 ジャーナリスト 蜷川幸三

破綻から10年、"役者会長"は放言の独演会 JAL植木会長"独演会"の陰で「パイロット」暴発間近 社員、株主、そして国民に負担を敷いた破綻劇から10年。いまだ反省もなく、代表権を持つ会長の植木義晴が居座り続けるが、その足元で、パイロットたちの不満は限界に達している。JAL内部文書が浮き彫りにする危険な内情とは――。 本誌JAL問題取材班

安倍官邸の"走狗"の国賊行為 JBIC「懐刀」を中国に攫われた前田総裁 安倍政権の「地球儀を俯瞰する外交」に公的資金を供する国際協力銀行(JBIC)総裁の前田匡史。初のプロパートップながら、行内では安倍晋三や首相補佐官の今井尚哉の威を借りてワンマン支配を敷く有り様。結果、JBICでは中堅若手の人材流出が相次ぐ。果ては、あろうことか、側近職員を中国AIIB(アジアインフラ投資銀行)に奪われていた――。 本誌国際金融問題取材班

打開策がない上にPR会社、共同ピーアールや電通出身役員にしゃぶられる レオパレス「オーナー」を襲う悪魔のシナリオ 村上世彰に取締役全員解任を突き付けられたものの、村上は突如要求を取り下げ、虎口を脱したかに見えるレオパレス21。しかし、存続すら危ぶまれる状況は変わらず、経営陣に打つ手はほとんど残されていない。一方、レオパレスは広報戦略を委託していたPR会社の共同ピーアール会長の古賀尚文を社外取締役に招き入れた上、電通で営業担当だった福島範仁改め福島兼馬を広報統括の執行役員に居座らせるなど、経営の迷走が続く。そして、その経営不在の割りを最も喰らうのは、他ならぬ賃貸物件オーナーたちだ。 本誌ガバナンス問題取材班

「政治家0点」と宣うなら議員歳費を返納せよ! "税金ドロボー"渡辺美樹が「ワタミ会長復帰」に異議あり かつて「ブラック経営者」の称号をほしいままにしてきたワタミ創業者、渡辺美樹。そんな御仁が自民党参院議員になったのは2013年。結果、本人が「0点」というように、議員生活6年間は歳費を貧り食っただけ。こんな"無責任男"の現場復帰は許されない。 本誌企業倫理問題追及班

運動会から無人島研修、果ては宗教的儀式まで―― "就活生必読"有名企業「社内行事」あれこれ 社員教育、チームワークの強化などを名目に休日返上で行われる社内行事。しかし、地方都市に本社を置く日用品メーカーでは"洗脳"を思わせるような社員研修をいまだ行っていた――。会社・経営側が良かれと思って企画したことが、知らずに社員を追い詰めているかもしれない。 本誌社内イベント取材班

"所属議員"下地幹郎は除名したが...... 大阪カジノに血道を上げる「日本維新の会」強欲の夢物語 汚職事件で馬脚を露わした格好のカジノ解禁。それでも、大阪府・市政を牛耳る日本維新の会はカジノ実現に邁進するが、地元財界は冷ややかな上、誘致予定地の夢洲は工事も覚束ない状況――。 ジャーナリスト 幅 耕平

ブリヂストン津谷会長&石橋新CEOの情報募集! ワールドワイドスポンサーとして東京五輪に欣喜雀躍する津谷正明会長の残留ばかりでなく、新CEO(最高経営責任者)に就任する石橋秀一副会長への怨嗟の声も上がるブリヂストン。本誌編集部は内部告発を募集中!

《連載》「職場ウオッチング」(28) マツダ 開発部門の一部に権力が集中しミドル以下は「イエスマンだらけ」 拡大路線の結果、かつては経営危機に陥り、米フォードの救済を求めたマツダ。しかし、その軛を振りほどき、復活を見せたのも今は昔。再び、単独存続を懸念される状況にある。社員は働きやすい反面、倦怠ムードも......。 働き方改革総合研究所 新田龍

《不定期告知》ZAITEN「WANTED」――不穏人物を指名手配! "オレ様"有名経営者が高級ホテルで大顰蹙 高級ホテルのスパ&フィットネスクラブに入り浸る"あるうるさ型の有名経営者"。利用客、スタッフを悩ませる狼藉ぶりとは――。

《連載》池本孝慈の"超"広告批評(29) 西武・そごう 人切り企業に「奇跡」を語る資格はない 元旦新聞広告「さ、ひっくり返そう。」が広報だったセブン&アイ・ホールディングス傘下の西武・そごう。しかし、「奇跡」を語るその陰で、同社ではそごう徳島店の閉店など、リストラが相次いでいる――。

《連載》今月の怪文書――編集部に寄せられた告発文書を公開! 公取委に告発された巨大メーカー2社の「カルテル文書」 本誌編集部に寄せられた告発文書は、超大手グローバルメーカー2社の価格協定を告発する公正取引委員会宛ての文書だった――。そこには、カルテルに手を染める社員たちが作成した内部文書まで含まれていた。

《連載》シルエット・スキャンダル――VIPの語るに耐えない醜聞を影画で報告! 再婚節が持ち上がる"大物老害経営者"

深層を抉るレポート「scopeZ」

学習塾大手グループの海外送金を巡り"新たな事実"が...... リソー教育「文科省汚職事件被告の息子」に無料授業 本誌先月号で詳報した東証一部上場の学習塾大手、リソー教育グループを巡る不可解な金移動。佐野太科学技術・学術政策局長らが逮捕された2018年の文科省汚職と複雑に絡み合う中、国税当局が動き始めた――。 ジャーナリスト 大田和博

高山清司若頭の資金源を支えるのは某国の"外交特権"か 6代目山口組"資金運用"で浮上した「南米大使館」 6代目山口組と神戸山口組の抗争は、6代目優勢に傾いたという見方がもっぱらとなっている。そして、その優位を支えるのは潤沢な軍資金だが、その先に見えてきたのは意外にも外交の舞台だった――。 ジャーナリスト 時任兼作

安倍・麻生と蜜月で"会長5選"は視野良好 日本医師会・横倉会長「診療報酬」予言の"安倍政権神通力" 直接的な集票力では陰りを見せる日本医師会。しかし、その政治力はむしろ高まるばかりだ。首相の安倍晋三と財務相の麻生太郎に食い込み、我が世の春を謳歌する会長の横倉義武は、武見太郎以来の日医会長5選を目指して、診療報酬改定の詳細までを"予言"する増長ぶり。 ジャーナリスト 富井椰子香

大学挙げて「内部告発者」を執拗に追い込む 金沢大学医学部「黒い巨塔」の不条理 教員を脅迫する書き込みで逮捕された医学生。狙われた准教授は大学の不正を告発した "公益通報者"だった。しかし、大学当局はその准教授に数々の"不条理"を仕掛けていた――。国立大学の許されざる所業。 ジャーナリスト 長谷川学

名証上場オウケイウェイヴ「虚偽出資疑惑」 Q&Aサイト「OK WAVE」を運営する名証セントレックス上場のオウケイウェイヴ。2017年のシンガポール仮想通貨企業、Wowooへの出資を巡り、投資家から憤怒の声が上がっている。 ジャーナリスト 中山雄二

深層連載第29回 捜査当局こぼれ話 【注目事件簿】 「ゴーン逃亡劇」に泣いた人、笑った人
【東京地検特捜部発】 特捜復活に沸くメディアだが、金額が小さいとの声も
【警視庁発】 トップ3に警備部長経験者で「五輪シフト」の体制整う

袋とじ連載 東京地裁開廷情報ピックアップ ――2019年12月11日~2020年1月10日開廷の主な「民事訴訟」を一挙掲載(事件番号付き)

袋とじ連載 今月の信用情報――危ない企業情報をマル秘報告 ――プレサンスコーポレーション、アエラホーム ほか

袋とじ連載 今月の一行情報――ちょっと早すぎるマル秘情報満載

インタビュー

『二重らせん』著者が語るフジテレビ・テレビ朝日"裏面史" 世間を騒がせたフジテレビ・ニッポン放送を襲った「ライブドア騒動」から15年余。一方の当事者たちが獄に堕ちたものの、カウンターパートの日枝久はいまだ取締役相談役としてフジサンケイグループに君臨する。一体、あの裏では何が起きていたのか――。大著『二重らせん――欲望と喧騒メディア』(講談社刊)を上梓したジャーナリスト・中川一徳氏が語った。

ゴルフ・スポーツ

青木JGTOの横暴 名門・岐阜関CCにもたらした「2020ツアー日程」の災厄 大会開催のために理事会で協議し、「ゴルフ活性化」のためにJGTO(日本ゴルフツアー機構)の意向に従った名門コース、岐阜関カントリー倶楽部。だが、勝手に日程の変更を許すなど、青木功を会長に戴く執行部の失策は目を覆うばかりだ。 ゴルフジャーナリスト 宮崎紘一

タケ小山のゴルフ言いたい放題(12) プロゴルファーには「バラエティ番組」に出演する暇などないはずだ

ゴルフ場批評(29) 桜ヶ丘カントリークラブ(東京都) パック料金に客殺到で、上がり3ホールは西日の洗礼

前田信吾"マエシン"のゴルフ場あれこれ(29) 料金、アクセス、レストランもアットホーム金乃台CCはまさに「会員のためのコース」

玉木正之の「今月のスポーツ批評」(29) 東京オリンピック・パラリンピックの「成功」とは何を意味するのか――

ZAITENの「企業倫理」を問う

《糾弾連載》新クレーマーズ・レポート(29) 味の素「クノールスープパスタ」3分待って出来上がりはウソ! 発売して20年の「クノールスープパスタ」。しかし、その定番商品について、ネット上では「調理時間が間違っているのでは?」「3分ではもちもちパスタにならない! むしろ硬い食感」という声が......。その事実を味の素広報にぶつけたところ、消費者は到底納得できない頑迷な回答が返ってきた。

マルコメ「インチキパッケージ写真」をこっそり差し替え インスタント味噌汁のパッケージ写真には、青々としたアオサが入っているのに、現物には、アオサらしきものがまったく入っていなかった――。読者の声に基づきマルコメに取材を申し込んだところ、タイミングよくパッケージ写真は差し替えられていた。

NHK紅白歌合戦「おしりたんてい」で大晦日の食卓に放屁の品格 昨年大晦日の紅白歌合戦は37.3%と低迷。NHKは家族揃って視聴が高まる食事時を狙って、オナラ、排便をイメージされる「おしりたんてい」を子どもに人気という理由から投下。まさに"映像テロ"のやり方と同じ。こんな映像を流すなんて、民放以下だ!

木下工務店 本誌「告発受付」にまで営業メールの異様 〈経営者・幹部の皆様へ 社宅として不動産を所有しませんか?〉と、どうみても営業メールとしか思えない場違いな文面を、本誌の"神聖な"告発受付に送り付けてきた木下グループ。この会社、ちょっとおかしいんじゃないか?

《糾弾連載》新あきれた広報実話(29) ワタミ「渡辺美樹会長」への質問にビビる広報担当 本号別稿で報じた渡辺美樹のワタミ会長復帰。自民党参院議員に転じるにあたって、「会社に戻ることは1000%ない」と豪語していた"嘘つき男"に質問状を送ったところ......。

好評連載

人気巻頭連載 澤井健のZAITEN戯画(19) 「ゴーン逃亡映画」の勝手シナリオ

佐高信の新毒言・毒語(16) 神津里季生 ――無用の長物と化した連合の「無能会長」

古谷経衡の憂国コラム「ダマすワル・ダマされるアホ」(17) ――無知な人間を「グローバル人材」と呼ぶアホ

〈元〉批評家・更科修一郎 時代観察者の逆張り思考(29) ――週刊誌の黄昏と漫画の可能性

哲学者・適菜収の「個人tekina体験」(9) ――安倍晋三は早急に保護して施設に入れるべきである

上杉隆の予定不調和ニュース(29) ――タイタニック化した日本のテレビに明日は来るのか

岡田憲治・専修大学教授の「所詮、政治はゼニとカネ」(5) ――「儲からねぇ」と言うんなら米軍は沖縄から出てってくれ

外国人特派員記者インタビュー(29) ――米ゲームニュースサイト「Kotaku」シニアエディター ブライアン・アッシュクラフト

「ルーペ要らずの虫めがね」――小誌人気連載「プリーズ、虫めがね!」のスピンオフ ――東京五輪で大活躍する電通元専務の個人会社

国会議員秘書のヒショヒショ話(29) ――どうなるIR問題

著者インタビュー 新庄耕『地面師たち』
――旨い話で大企業の隙を突く用意周到な「地面師」たち