中小企業の“身売り”で快進撃
日本M&Aセンター会長と「銀座クラブ」
カテゴリ:企業・経済
東京・銀座。高級クラブが軒を連ねるビルのワンフロアに、あるサロンが入居している。店内は、きらびやかな照明に大きなソファがずらり。グランドピアノまで置いてあり、まさに銀座の〝大箱〟クラブといった趣。もちろん、完全会員制で一見客はお断りだ。
この店の名は「JBC銀座サロン」。他の高級クラブと異なるのは、銀座での〝溜まり場〟を求めて不動産関連の経営者が中心となって設立された社交場ということ。その運営母体は「日本ビジネス協会(JBC)」なる団体だ。初代理事長にはエイチ・アイ・エス会長兼社長の澤田秀雄が担がれて就任したという。ただ、JBC自体は任意の親睦団体のようだ。
何やら〝秘密クラブ〟めいた印象を与えるが、豈図らんや、公式サイトまで存在している。ご丁寧にも料金まで公開されており、正会員なら無料、正会員同伴のビジターであれば、席料・ドリンクフィーで「1万円」だそうな。
ところが、そんな接待所が今、ちょっとした注目を集めている。
「会計士や弁護士といったM&Aプレーヤーが集まるサロンに連れていかれたが、そこは銀座のクラブ」―。『週刊東洋経済』(2020年9月12日号)の特集記事での一節。事業継承を検討しているという地方の経営者の弁として口の端に乗せられたのが、このJBC銀座サロンだった。コメントは「M&Aセンターの創業者が出資者の一人だと聞かされた」と続くが、その創業者こそ、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長している日本M&Aセンターの代表取締役会長の分林保弘だからだ。
......続きはZAITEN2020年11月号で。
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