小池都知事と“黙契”があるのか…
東海大学「コロナ病院」開設に前のめり山田学長の"下心"
カテゴリ:事件・社会
改修中の東海大学付属東京病院と山田清志学長(同大HPより)
東京都が開設する「コロナ患者専用病院」を巡り、思惑が錯綜している。
小池百合子都知事は8月7日の会見で都内の2つの病院をコロナ患者専用病院にすると発表した。
1つは、6月に移転した都立府中療育センター(府中市)で、移転前の建物を改修して約100床の専用病院を開設する。
問題は、もう1つの東海大学医学部付属東京病院(渋谷区)だ。小池都知事は東海大病院について、「改修工事を行った上で、9月中に専用病院として運営をしていただくということで合意した。東海大には、大変なご協力いただいていること、感謝を申し上げたい」と述べた。
東海大病院は東京都と連携して、99床すべてをコロナ患者専用に変えるという。
「コロナ専用病院の開設は都議会でも春から言われていた懸案でしたが、都立病院は調整が付かず、民間病院は名乗りを挙げてくれず、小池都知事は困り果てていました」(都議会関係者)
狙いは「こどもの城」再開発
そこに救世主となったのが、東海大の山田清志学長(65)だ。山田学長は6月29日に小池都知事と面会し、テレビカメラを前に、「東京病院の活用について、入院の施設をすべてコロナの対応にご活用いただくことを申し上げたい」と、自ら提案(TBS「ニュース23」8月5日)。
新型コロナウイルス禍以降、コロナ患者を受け入れる民間病院の収益悪化が問題になり、特に東京都ではその9割が赤字に陥った。民間病院がコロナ患者受け入れに苦労する中、山田学長が敢えて手を挙げた理由に様々な憶測が飛んだ。東海大関係者はこう話す。
「山田学長は都が困っているのを見て、現在の東京病院をコロナ専用病院として差し出す代わりに、『こどもの城』の跡地に東海大の病院を新設するバーターを望んだと言われています」