2020年12月号

1兆円超の国費が〝私物化〟される

JTB「GoToトラベル」でライバルに嫌がらせ

カテゴリ:企業・経済

まさに〝火事場泥棒〟というに相応しい。コロナ禍を受けたGoToトラベルキャンペーンだが、その予算を恣にしているのが旅行業界盟主のJTB。果ては、ライバル社潰しにまで使う悪辣ぶり。

政府の観光支援策「GoToトラベル」の迷走が続いている。10月から東京都発着旅行も対象に加わり、事業が本格スタートして1カ月。旅行業界では事業への不公平感がさらに広がり、混乱は泥沼化の様相を呈している。

 事の発端は10月初旬。東京離発着の追加で予約が急増する一方、旅行各社に割り当てられた給付金枠が足りなくなった楽天トラベル(楽天)、じゃらんnet(リクルート)、ヤフートラベル(ヤフー)など、ネット予約系旅行会社が割引額を縮小したり、利用回数を限定したりした。

 利用客から不満の声が相次いだことを受け、13日に赤羽一嘉国土交通相が予算の追加配分を表明。2万円を上限に旅行代金の半額分を補助するトラベル事業では、代金の35%は割引、残り15%は「地域共通クーポン」を配るが、その日のうちに一部旅行会社の割引率は従来の最大35%に戻された。3日後の16日には、地域の公平性を保つために設定されていた地域別の予算枠を事実上、撤廃している。

......続きは「ZAITEN」2020年12月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

武田薬品「ポスト・ウェバー」移行期間1年半の〝謎〟

日本製鉄に突き付けられた「最悪のシナリオ」

JAL「立ち直り遅れ」で長距離路線も廃止の惨状

三菱商事「張りぼて会見」の裏で布かれる〝箝口令〟

【特集】日本郵便・千田の「値上げ」で笑う〝悪い奴ら〟

【特集】〝死に体〟でも延命する「ゾンビ増田政権」

【特集】日本郵政 ひどすぎる「デタラメ民営化」

【全文掲載】みずほ敗訴「自宅待機5年裁判」

メディパルHD「業界再編」を狙う〝危険すぎる野望〟

KADOKAWA夏野の「口八丁」に社内〝総スカン〟