2021年03月号
コロナ禍の状況にまったくそぐわないCM
JRA「無観客競馬」なのにCMは"3密"
カテゴリ:クレーム・広報
JRA(日本中央競馬会)と言えば、1度目の緊急事態宣言が出される前の昨年2月末から、コロナ感染予防のための無観客競馬を積極的に実施するなど、ことコロナ対策に関しては〝優等生〟で、的確な対応を行ってきた印象があった。しかし、それはイメージに過ぎなかったのかもしれない。
〈年末から放送されているJRAのCMを見ましたか。
小さな喫茶店に競馬仲間がワイワイ集まって、以前のレース観戦時の写真をタブレットで見ながら思い出を振り返ったり、競馬中継をテレビで見たりという設定のCMです。しかし、コロナ禍でマスクも付けずこんなに密になって大騒ぎしていいはずはありません。それに、政府や自治体が5人以上の会食は、コロナ感染のリスクが高まるのでやめるよう言っているではないですか。オンラインでのおしゃべりで騒いでいるなら分かりますが、JRAはなぜ緊急事態宣言が再発動されたこんな時にこのようなCMを放映しているのでしょうか。一刻も早くやめた方がいいと思います〉(読者のメールより)
読者が指摘するこのJRAのCMは「HOT HOLIDAYS!」という2017年から長く続いているシリーズで、今回の「あたらしい週末編」も松坂桃李、柳楽優弥、土屋太鳳ら6名が出演し、若者へ訴求するものだ。
溜まり場である喫茶店で6人がマスクも付けずくっついて、タブレットを覗き込んだり、競馬中継を見ながらワーワー騒いでいる様子は、コロナ禍の状況にあまりにそぐわず、JRAが今までコロナ対策として取り組んできたことと明らかに矛盾している。
......続きはZAITEN2021年3月号をお読みください。
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