2021年04月号

望月衣塑子記者が語る

【特集・東京五輪】本当に開催できるのか⁉

カテゴリ:事件・社会


記者は意見表明し難い?

 私は今、「東京五輪は、この流れだと中止しなければならないだろう」と考えています。実際、ツイッター上でもそう主張していますし、「中止を早く決定して五輪予算を新型コロナウイルス対策に使うべきだ」とも綴っています。

 あくまでも、「五輪中止」は私個人の見解ですが、所属する東京新聞=中日新聞からは「そんな主張はするな」といった干渉はまったく受けていません。

 他社の記者でも、五輪の問題点を熱心に取材している人がいるのも事実です。ただ、新聞社やテレビ局の社員である大手マスコミの記者たちは、ツイッターなど個人のSNSであっても、そういった考えは表明し辛い状況にあるのかもしれません。

 というのも、みなさんご存知のように、読売、朝日、日経、毎日の新聞各社は東京五輪の「オフィシャルスポンサー」の立場にありますし、産経に加え、地元・札幌でマラソン競技が開催される北海道新聞は「オフィシャルサポーター」です。

......続きは「ZAITEN」2021年4月号で。

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