2021年08月号
新クレーマーズ・レポート
JAL 搭乗前から倒れていたリクライニングシート
カテゴリ:クレーム・広報
新型コロナウイルス禍の打撃をもろに受けている航空業界。コロナが終息しない限り、先行きも見えず、社員を外部企業に出向させるほどの窮状だ。 そんな中、本誌編集部にJAL機内での粗雑な乗客対応に関する情報が入った。
〈私は福岡に出張する時はいつもANA便を利用しているが、緊急事態宣言の影響で、乗ろうとした便は欠航ばかり。いくらコロナ禍で乗客が少なく、採算が取れないといっても、欠航しすぎだ。JALも状況は大して違わないと思うが、公共の交通機関なのだから、もう少し何とかならないものか。
今回は仕方なくJAL便に乗った。福岡から東京に戻るため、予約を取ろうとしたが、利用したかったビジネスクラスのシートは8席しかなく、すでに満席。そのため、「クラスJ」の座席を利用することにし、飛び乗った。 その時、私は出張疲れからか、座席に着席したとほぼ同時に眠りについてしまった。 次の瞬間、トン・トンと肩を叩かれ、ハッと目が覚めた。 肩を叩いて私を起こしたのはJALのCAで、「お客様、離陸いたしますので、座席を元にお戻しください」と声をかけられた。
ところが、私は席に座ってすぐ寝てしまったので、シートは倒していない。このシートは最初から倒れた状態だった。
CAに突然注意され、言い返すのも面倒なぐらい疲れ果てていたので、慌ててシートを元の状態に戻したが、この一件で、私はすっかり目が覚めてしまい、機内で睡眠を取ることも、くつろぐこともまったくできず、東京に戻ることになった。
今、思い出しても腹が立つ。今後JAL便を利用することはないだろう〉(読者のメールより)
CAの確認モレか?
搭乗から離陸までの時間は10分程度しかなく、非常にあわただしい。そのような状況下で、離陸直前にわざわざシートを倒し、熟睡態勢に入る客がいるなど、まず考えられない。
読者のシートの背もたれは最初から倒れており、JALの乗客搭乗前の"確認モレ"は明らかだ。
......続きは「ZAITEN」2021年8月号で。