2021年08月号
何て答えるの?
【企業倫理】都営地下鉄 浅草線・東銀座駅 小役人仕事の「駅表示」
カテゴリ:クレーム・広報
浅草線・東銀座駅 小役人仕事の「駅表示」
都営地下鉄浅草線は迷路のように通路が入り組んだ駅も多く、乗り換えも複雑。駅の利用客は表示に頼らざるを得ないが、それがホームを間違う原因になっている。
〈その日、私は押上方面に行く予定で、東京メトロ日比谷線の「東銀座駅」で都営浅草線に乗り換えるつもりだった。 日比谷線の東銀座駅改札を出ると、すぐ正面に都営浅草線の改札口が見え、大きく「浅草」「押上」「成田空港」と見えたので、その表示を目指し改札を通った。ところが、そこは反対側の西馬込方面のホームだった。
私は急いで反対方面のホームに移ろうとしたが、ホーム内には逆方面のホームへ行く通路はなく、いったん改札を出てからしか行けないようになっていた。 結局、駅事務所で交通系カードの入場情報を取り消してもらうなど面倒な手続きをしてから改札を出て、脇に隠れるようにあった階段通路を通り、押上方面のホームに行くことになった。こんなことで躓くなんて時間の無駄だ。行き先表示が分かり辛かったのが原因だ〉(読者のメールより)
そこで、都営浅草線「東銀座駅」の案内表示について取材したところ、読者の言う通り、東京メトロ日比谷線の改札口から10数メートル先に都営浅草線の改札口が見え、改札機の上には「浅草」「押上」「成田空港」の文字が出ている。 ところが、近づいてよくよく見ると、両側に矢印マークがついていた。この矢印を見落として改札を入ってしまうと、そこは逆方向のホーム。仮にその矢印に気づいても、改札を入ってから矢印の方向へ進めばよいと解釈する乗客もいるだろう。
都営線では現在、東銀座も含め3駅が改札内で逆方向のホームへ移動できない。
この件につき、東京都交通局総務部お客様サービス課の志澤氏に聞いたところ、この表示は改札を入らず、手前を右に進むと「押上」方面のホームに行くという意味であると説明したが、パッと見それは分からない。
......続きは「ZAITEN」2021年8月号で。