ZAITEN2021年11月号
麻生太郎からも「常識に欠けている」と言われる人間性
【自民党新総裁特集】適菜収「河野太郎『キモイ幼児性』のデタラメ男」
カテゴリ:政治・国際
河野太郎を見るたびに、小学生の頃を思い出す。同じクラスに怒ると顔が真っ赤になって「ウーン」と唸りながら、鉛筆を2つに折るやつがいた。私は子ども心に「幼いな」と思っていた。
河野の幼児性についても、直視できないというか、「キモい」という言葉しか出てこない。他人に向けて「キモい」というのは失礼だし、そもそも「キモい」という言葉遣い自体に嫌悪感があるが、それでも「キモい」という言葉しか出てこない。だとしたら、それがどこに起因するものなのか考えたほうが生産的だ。
昔、テレビの討論番組に河野が出ていて、眼鏡のフレームが青色だったことを鮮明に覚えている。瑣末なことだし、眼鏡自体にケチをつけるつもりはさらさらないが、そのとき感じたのは、小さなところで他人と違うことを見せたがる思春期特有の甘酸っぱさだった。
学校のカバンにたくさんのキーホルダーや人形をがちゃがちゃつけて歩くようなメンタリティー。河野太郎が醸し出すあのコミカルな雰囲気は、タガメみたいな顔なのに、ナルシシズム全開で、幼児的万能感に満ち溢れているところにある。
飛行機にもすぐに乗りたいから、外相用の専用機を買ってくれと言い出したりもする。小学生がプラモデルを買う感覚なのだろう。
河野は私より一世代上だが、あの世代のオタクに共通する「キモさ」も感じる。高橋留美子の漫画の台詞の「おぬし」みたいな。高橋の漫画を揶揄するつもりはないし、偉大な漫画家だと思うが、河野的なものにつながるものがある。方言のオタク的使用もそう。神奈川県出身の河野が北海道や東北地方の方言の「ヤメレ」という言葉を使うのも鳥肌が立つ。『うる星やつら』のラムちゃんが九州弁もどきを使うのと同じような感覚か。
......続きは『ZAITEN』2021年11月号で。