ZAITEN2022年1月号
新クレーマーズ・レポート
JR東日本 「グリーン車」 1人で2席を占領する迷惑客を注意せよ!
カテゴリ:クレーム・広報
緊急事態宣言がようやく解除され、都心にはあっという間に人が溢れ、満員電車での通勤が当たり前の状態に戻ってしまった。そのような中、JR東日本の東海道本線のグリーン車内では、新型コロナ禍の中で常識になっていた〝あの習慣〟が問題になっている。
〈先日、久しぶりに横浜駅から東海道本線のグリーン車に乗りました。混雑している時間帯ではなかったので、「座れる」なと判断したからです。ところが、乗車してから愕然としました。グリーン車内では、まるでコロナ禍の「密避け」が〝新ルール化〟されているではありませんか。1人で2席を利用して窓際に座り、隣に人が座らないように、通路側の席に荷物や衣類を置くのが当たり前のようになっているのです。
電車が走り出したため、慌てて座席を探しましたが、私が乗った車両では、全員が1人で2席を利用している状態でした。
緊急事態宣言も明け、一般車両は以前のように大混雑となっているのに、グリーン車では後から乗ってきた乗客が立っているのに平気で2席を占領している。これには憤りを感じました。
グリーン車内には私の他にも座れなかった人たちが数名いましたが、常駐している女性乗務員は、2席利用の乗客たちを一切注意してくれません。そればかりか、その横で、立っている私たちのグリーン券をチェックしただけで立ち去っていったのです。
私は1人で2席利用する人は2人分の料金を徴収すべきだと思います。JR東日本はどのように考えているのでしょうか〉(読者のメールより)
1人2席利用は新ルール?
JR東日本の在来線のグリーン車は東海道本線か否かにかかわらず、座席指定はなく、すべて自由席になっている。そのため、グリーン券を購入して乗車しても、混雑状況によっては〝座れない〟ことがある。グリーン券は「グリーン車の利用料」でしかなく、立っていようが座っていようが、同じ料金がかかる仕組みなのだ。
本誌編集部では、かねてよりこの料金システムそのものが問題であることを指摘してきた。
しかし、今回、読者がJR東日本に訴えたいのは、「空席はたくさんあるのに『1人で2席を利用する人』がいるために、座席に座れない人が多く発生している」という状況だ。座席は譲り合うものだと思っていたが、コロナ禍を経て、1人で2席利用することがグリーン車の新しいルールになっているのだろうか。
JRの普通列車グリーン車には、飲み物やスナックの車内販売をしながら、車内でグリーン券の確認や案内を行う「グリーンアテンダント」という常駐乗務員がいる。彼女たちが、隣に人を座らせないように荷物を置いている乗客を注意すれば済むことだと思うのだが、それはしないのか?
......続きはZAITEN1月号で。