ZAITEN2022年2月号
ボンクラが“キングメーカー”気取りの噴飯
適菜収「永遠の児童・安倍晋三の野放しこそ有事」
カテゴリ:政治・国際
安倍晋三元総理(写真は公式サイトより)
先日、ネットで安倍晋三に関する産経新聞の記事を見た。 《安倍氏自身、派閥会長就任後、メディア出演などを精力的にこなし、発信を強めている。(12月)1日には台湾の研究機関が主催したオンライン講演で、海洋進出を強行する中国に対し、「軍事的冒険は経済的自殺への道だ」と指摘。これに対し、中国外務省は「強烈な不満」を表明した。こうした過剰な中国の反応は「自由で開かれたインド太平洋」の提唱など、首相在任中に国際社会をリードした安倍氏の影響力の大きさを物語っている》 《最大の課題は「ポスト岸田」を狙える人材の育成だ。派内にはすでに要職を経験し、将来の首相・党総裁候補と目される人物を複数抱える。派閥の結束を保ちながら総裁候補をいかに育てるか。今後、安倍氏の「キングメーカー」としての手腕が試されそうだ》(2021年12月6日) 国際社会をリード?
キングメーカーとしての手腕?
こういう妄言を流すからボンクラが調子に乗るのである。安倍はトラブルメーカーに過ぎない。 同講演で安倍は「台湾有事、それは日本有事だ。日米同盟の有事でもある。習近平主席は断じて見誤るべきではない」と台湾への圧力を強める中国をけん制。中国が反発すると、「一国会議員に注目してもらい大変光栄」と挑発。
小学生かよ。
「台湾有事は日本有事」であることは事実だが、この見識の欠片もないネトウヨもどきの男がやっていることは、迷惑系ユーチューバーのへずまりゅうと変わらない。そもそも台湾と日本の間に共同防衛条約があるわけでもない。アメリカは台湾有事でも台湾を防衛する義務はないと言っている。つまり、安倍は完全にお花畑の世界から、陰でこそこそ、火に油を注いでいるだけ。卑劣極まりない。なんの権限もなく、ただイキっているだけのアホを野放しにしていることが最大の「日本有事」なのである。
なお、駐中国日本大使館が発表した反論は次の3項目。 1.政府を離れた方の御発言の一つ一つについて政府として説明する立場にない。 2.台湾をめぐる状況について日本国内にこうした考え方があることは中国として理解する必要がある。 3.中国側の一方的な主張については受け入れられない。 この対応は素晴らしい。要するに政府と無関係な男の発言には関知しないと言っているわけだ。
......続きは「ZAITEN」2月号で。