ZAITEN2022年05月号

同調圧力が強く「自分の意見」は必要なし 男女差別はないが女性管理職は〝ごく少数〟

【職場ウォッチング第54回】村田製作所

カテゴリ:企業・経済

村田製作所東京支社_社長合板_差替.jpg東京・渋谷の村田製作所東京支社ビル。左下は同社が理念とする「社是」(同社ホームページより)

 村田製作所は連結売上高約1兆6300億円、営業利益3532億円(営業利益率19・2%)、連結従業員数7万5184名(いずれも2021年3月期現在)の大手電子部品メーカーである。ほぼ同等の売上規模を持つ日本電産を僅差で押さえ、現在国内の売上高および市場シェアでトップである。  創業者・村田昭により、1944年に京都市で元染物工場を借りて工場として創業。碍子などの陶器製品を製造する町工場であった。主力商品はセラミックコンデンサ、セラミックフィルタ、高周波部品、センサ部品などで、いずれも世界的に圧倒的なシェアを持つ。原材料からの一貫生産に特徴がある。「にじみ出し戦略」と呼ばれる、主力商品の周辺分野の企業とのアライアンス、M&Aを進めており、17年にはソニーから電池事業を買収。近年では自動車、エネルギー(電池事業)、ヘルスケアなどの注力市場やIoTなどの新規市場に対して研究開発を促進して事業拡大を図っている。  昨今はスマホ、パソコン、デジタル家電、自動車などでも多数の電子回路部品が搭載されているが、そのひとつが「積層セラミックコンデンサ」(MLCC)だ。これは電気を貯めたり放出したりする機能を持ち、電子機器の電圧を安定させたり、ノイズを取り除いたりするのに不可欠な部品である。村田製作所のMLCCの世界シェアは40%、車載用に限れば世界シェア50%を保持する。

 また、世界最小サイズでありながら世界最大の静電容量を実現したMLCCの開発に成功するなど、他社が簡単に追随できない高い技術力を保持する。特定周波数の信号を検出する機能を持ち、携帯電話の音質向上にも寄与する「SAWフィルタ」の世界シェアは50%、マイクロバッテリの世界シェアは40%、電子機器の電磁ノイズを除去する働きを持つ「EMIフィルタ」の世界シェアは35%、衝撃や振動など、外部から加わった加速度を検知する「ショックセンサ」に至っては世界シェア95%である。  海外売上比率も90%を超え、これは売上高1兆円超の企業ではトップに位置する。約90社の海外関連会社を展開し、海外出向中の従業員も常時約600名に上る。  口コミサイト「OpenWork」が調査した「第二新卒が選ぶ、待遇と成長を両立する企業ランキング」では第10位である。 「社是(左頁写真)を最上級の価値観としており、役員自ら浸透を図るための研修や対話会を行っている」(40代社員男性)  そんな村田製作所の内部環境とはどのようなものか。

管理職になれば年収急上昇

 どんなタイプの社員が多いか。社風や、部署の雰囲気は? 「真面目で協力的な人が多く、雰囲気は総じて良い。体育会系的なノリは薄い」(20代男性) 「本社と生産部門(地方工場)で役割が大きく分かれており、生産部門に入れば現場のみに集中することから、他の事業部がどんなことをしているかは末端社員にはまったく見えない」(20代女性)

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