ZAITEN2022年04月号
社員をリストラしても老害は生き残るフジテレビ
【特集】フジ、朝日新聞...大手メディア「経営責任なき」首斬り現場
カテゴリ:企業・経済
フジテレビ・日枝久取締役相談役(写真は時事通信より)
日本で最も給料が高いとされてきたフジテレビは、昨年11月、希望退職者を募集した。対象は、勤続年数10年以上、今年3月末時点で満50歳以上になる社員で、通常の退職金に加えて特別優遇加算金を支給、さらに希望者には再就職支援までするという。これに伴い、今年3月期決算では約90億円の特別損失を計上すると発表した。
「1人1億円とも言われる費用からすると100人前後が応じたのでしょう。全社員数は1311人、3月末の辞令で誰が応じたかわかります。企業のリストラはさんざん報道するのに、経営責任を認めないばかりか、希望退職者の数すら公表しない。身内に甘いフジらしいです」(フジテレビ社員)
フジテレビには、2つの「老害」が蔓延る。 一つは、約500人もいる50歳以上の社員であり、もうひとつは取締役相談役の日枝久(84)を筆頭とする役員たちである。
今回の早期退職で前者には手をつけたものの、経営不振の元凶たる後者はタブーのままである。もちろん「テレビ離れ」と呼ばれる環境の変化は大きく、日枝たちだけが責任を問われるわけではない。けれども、自分たちが他企業を報じる時は、さんざん「説明責任」を求めているにもかかわらず、特別損失の金額だけをプレスリリースで発表して済ませる。そのご都合主義には呆れるしかない。
しかし「早期退職」に走るのはフジに限らない。
......続きはZAITEN4月号で。
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