ZAITEN2022年05月号
巨大プラットホームの黄昏か
【特集】ヤフーニュース〝締め付け〟で求心力低下
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日本のインターネット利用者の8割以上が使っているとされるポータルサイト「Yahoo! JAPAN」(ヤフー)。今年3月の最新媒体資料によれば、検索、ショッピング、交通案内、スマホ決済など100種類を超えるサービスを取り揃え、月間の総ページビュー(PV)は約840億、アクティブユーザー数は約8400万人を誇る。
その桁違いの集客力を支える中心コンテンツが「ヤフーニュース」だ。1日に配信する約7500本の記事のうち、9割以上は外部が制作したもの。新聞社、テレビ局、雑誌社、ウェブメディアなど約670の提供媒体の協力なしには成り立たない「日本最大のニュースサイト」である。
ところが今、そのヤフーニュースが提供社に対し、かつてないほどの〝締め付け〟に乗り出しているのだという。老舗ニュースサイトの記者が話す。 「昨年の11月頃から突然、ヤフー側から『契約に違反している』とのクレームが頻繁に入るようになったんです。『関連記事のリンクが本記事と関連していない』といった些細な指摘から、『見出しが本文を反映していないから変更せよ』『誇張表現を修正せよ』『個人の体験談を元にした記事は削除せよ』といった高圧的な命令まで、次から次に寄せられています」
各提供社はヤフーと個別に契約を結んでおり、制作した記事の配信に際してはヤフー側のガイドラインを守らねばならない。件のクレームは一応このガイドラインに沿ってはいるが、解釈次第でセーフともアウトともとれる曖昧な文言になっているという。
......続きはZAITEN5月号で。
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