ZAITEN2022年05月号
KDDI「UQモバイル」自社のミスでも筋違い対応「お客様相談部」の傲慢
カテゴリ:クレーム・広報
KDDIの回線を利用した格安SIMサービス「UQモバイル」(UQ)。元々はKDDIが大手キャリアからの顧客流出を危惧し、設立した子会社によって運営されていたが、2020年にKDDIが事業を承継し、メインブランド「au」と並行して提供するサブブランドという位置づけである。
本誌は昨年12月号他で、KDDIが顧客からのクレームに対して居直り、裁判での敗訴が確定し、一時は裁判所から強制執行命令まで出されたことをレポートした。その傲慢な対応は、サブブランドにおいても同じだったようだ。
UQユーザーであった中国地方某県在住の男性A氏は、昨年9月末までにUQのカスタマーセンターに電話し、サービス解約を申し入れ受理された。しかし、その際にUQ側の事務処理が遅れ、サービスを利用していなかった翌月10月の利用料も1カ月分発生してしまった。これに対してUQは、すぐに10月分の請求を取り消したものの、その際にまたも事務処理上のミスが生じ、A氏に支払い義務のある最終月(9月分)の請求まで取り消してしまっていたことが後に分かった。それまでA氏は利用料の支払いをクレジットカードからの引き落としで行っていたが、このミスにより最終月の引き落としが完了せず、取り扱い上、「未払い」になってしまった。
11月になり、A氏のもとには「ただちにご開封ください」「いますぐお支払いください」と記入された督促状が届くことに。A氏が再度カスタマーセンターに事情を問い質すと、UQの社員はミスがあったことを認め謝罪する一方、未入金分の9月分利用料については、A氏が自分で最寄りのコンビニで払って欲しいとの要請があった。その際、A氏がコンビニに手数料を払わなければならないが、その料金は「クレジットカードを通じて返金する」と説明された。
......続きはZAITEN5月号で。