2022年06月号
【職場ウォッチング第55回】博報堂
カテゴリ:企業・経済
博報堂の本社が入る「赤坂Bizタワー」(本誌撮影)
博報堂は、「大広」「読売広告社」「博報堂DYメディアパートナーズ」とともに、博報堂DYホールディングス(HD)の中核をなす大手広告代理店である。経営統合の影響もあり、昨年3月現在における日本の広告業界の売上ランキングでは電通(1兆855億9200万円)を抑え、博報堂DYHDが1兆2979億4700万円で1位となった(なお、博報堂単体の売上高は9069億9900万円)。電通と合わせて2大巨大代理店の意で「電博」と称され、社員数は契約含め3812人(昨年4月1日現在)である。
同社の歴史は古く、1895年に教育雑誌の広告取次店として設立。1901年設立の電通よりも前である。社名の由来は「博く、華客に奉仕報酬する」との経営理念に基づいたものだ。
大貫卓也氏、箭内道彦氏、佐藤可士和氏など、多くの著名なクリエイターを輩出していることから、「クリエイティブの博報堂」とも呼ばれた。
大広、および読売広告社と経営統合し、持ち株会社の博報堂DYHDを設立したのは03年のこと。経営統合に伴い、3社のメディア事業(媒体社側とのやり取りを行う事業)を統合した組織として博報堂DYメディアパートナーズが設立された。
広告主、媒体社、コンテンツホルダーに対し、最適な課題解決力を提供することを博報堂DYメディアパートナーズに取りまとめて、ノウハウの蓄積、効率化の推進、媒体側との交渉力強化を企図した組織体制となっている。
......続きはZAITEN6月号で。
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