ZAITEN2022年07月号

「日経天下り人事にNO!」

テレ東にファンドが株主提案

カテゴリ:企業・経済

 上場企業に対し様々な要求を行うアクティビスト(物言う株主)の動きが活発となる中、在京キー局のテレビ東京ホールディングス(HD)も今期総会での対応を迫られる注目企業のひとつだ。  

 テレ東HDに対し株主提案を行っているのは香港の投資会社、リム・アドバイザーズ。日本経済新聞社からの天下り禁止や顧問制度の廃止など7項目に及ぶ提案書面を同社に突き付けた。これに対し、テレ東HD側は5月12日、リムの提案全てに反対する取締役会意見を公表。6月16日開催の総会を前に角を突き合わせた格好だ。

 日経はテレ東HD株の約32%を保有する筆頭株主。現在の小孫茂会長、石川一郎社長、新実傑専務取締役のトップ3は日経出身者で、小孫氏は日経の副社長、石川、新実の両氏は取締役経験者。テレ東HDの高橋雄一特別顧問も日経出身者で、2020年6月までテレ東HD会長だった人物だ。  

 もともとテレ東HDの社長ポストは、1973年に佐藤良邦氏が社長に就任して以降、日経出身者で占められ、この慣例は10年に持ち株会社体制へ移行してからも変わっていない。ほぼ半世紀もの間、日経出身者が経営中枢を担ってきたわけだが、これだけ長く天下りが続くのは在京キー局5社でもテレ東HDだけだ。

 リムは株主提案で「当社の代表取締役ポストは日経役員幹部の『天下り』の受け皿に過ぎなくなっている」と論断。こうした人事慣行が、PBR(株価純資産倍率)の1倍割れや株価低迷を招いたと指摘し、「親会社や支配株主が存在する上場企業においては、少数株主の利益が害される危険性がある」と警笛を鳴らす。  

......続きはZAITEN7月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

武田薬品「ポスト・ウェバー」移行期間1年半の〝謎〟

日本製鉄に突き付けられた「最悪のシナリオ」

JAL「立ち直り遅れ」で長距離路線も廃止の惨状

三菱商事「張りぼて会見」の裏で布かれる〝箝口令〟

【特集】日本郵便・千田の「値上げ」で笑う〝悪い奴ら〟

【特集】〝死に体〟でも延命する「ゾンビ増田政権」

【特集】日本郵政 ひどすぎる「デタラメ民営化」

【全文掲載】みずほ敗訴「自宅待機5年裁判」

メディパルHD「業界再編」を狙う〝危険すぎる野望〟

KADOKAWA夏野の「口八丁」に社内〝総スカン〟