ZAITEN2022年08月号
監視委がインサイダー強制調査「IRジャパン」の調査委に……
金融庁元長官「遠藤俊英」の危うい晩節
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アクティビスト(物言う株主)対策を売りにし、企業の〝番犬〟役をもって任じてきたアイ・アールジャパンホールディングス(IRジャパン)に、証券取引等監視委員会のメスが入った―。
金融界の事情通の間でそんな情報が駆け巡ったのは6月1日夕。同日午後に監視委は、IRジャパン本社のある霞が関ビルディング(東京・千代田)に強制調査に入った。監視委が本拠を構える中央合同庁舎7号館に隣接し、地上階で結ばれる目と鼻の先である。その場に監視委の調査官が密かに踏み込んだ事実が漏れたのだった。
容疑は、IRジャパンの代表取締役副社長・COO(最高執行責任者)だった栗尾拓滋による金融商品取引法違反(インサイダー)。野村証券出身の栗尾は、IRジャパンの資本調達に関わったのをきっかけに同社社長・CEO(最高経営責任者)の寺下史郎に誘われて、2013年に入社した。 栗尾は特殊関係人にIRジャパンの22年3月期の業績内容を決算発表直前に伝え、同社株の売り抜けを図った疑いが持たれている。
......続きはZAITEN8月号で。
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