ZAITEN2022年011月号
日本電産も京都先端科学大学も〝永守頼み〟
日本電産・永守重信「肝いり大学」の綱渡り経営
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日本電産が混迷している。会長の永守重信(78)は昨年6月、日産自動車副COO(最高執行責任者)の経歴を持つ関潤にCEO(最高経営責任者)の座を譲ったが、わずか10カ月後の今年4月には関をCOOに降格させて、自らCEOに復帰した。そして9月には関の辞任が発表された。
2年前に日産自動車副COOから永守にヘッドハンティングされた関は、退任に追い込まれた形だ。 後任の社長兼COOには創業メンバーで永守の側近でもある副会長の小部博志が就くが、73歳の小部はあくまでリリーフと見られており、永守の後継者選びは難航している。さらに本誌が先月号で既報した通り、日本電産社内は永守のなりふり構わない人事や罵詈雑言などのパワハラ老害支配で、負のスパイラルに陥っている。
しかし、「永守依存」によって暗雲が立ちこめている組織は日本電産だけではない。それは、永守が理事長を務める学校法人「永守学園」の京都先端科学大学だ。
前身は1969年に開学した京都学園大学。永守は2018年に私財100億円あまりを投じて大学の改革に乗り出した。19年に法人名を京都学園から永守学園に変更。大学名も京都先端科学大学に変え、20年4月には工学部を新設した。
......続きはZAITEN11月号で。
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