ZAITEN2022年011月号

【対談】佐高信の賛否両論

佐高信×有田芳生「統一教会は過小評価も誇大評価もしてはならない」

カテゴリ:インタビュー

ありた・よしふ―1952年、京都府生まれ。立命館大学経済学部卒業。フリージャーナリストとして霊感商法、統一教会、オウム真理教による地下鉄サリン事件、北朝鮮拉致問題に取り組む。1995年〜2007年、日本テレビ系「ザ・ワイド」にコメンテータとして出演。2010年、参議院議員初当選。民主党(当時)比例区で37万票を獲得してトップ当選。2期務める。主な著書に『ヘイトスピーチとたたかう!』(岩波書店)、『50分でわかる!立憲民主:まっとうな政治』(弓立社)、『北朝鮮拉致問題:極秘文書から見える真実』(集英社)など多数。

佐高 安倍晋三が横死してから、メディアでは連日の統一教会報道。有田さんは急に忙しくなったでしょう。

有田 国会議員の時の5倍以上忙しい。落ちると思わなかった選挙だから、結果に愕然としている中で、番組出演や原稿依頼がたくさん来て。自分の取材もありますから大変です。

佐高 9月2日の毎日新聞で、編集員の与良正男と対談されていますね。「自民党政権は旧統一教会に牛耳られてきたという見方も出ています」とふられて、有田さんは「過大評価どころか誇大評価だ」と答えている。私もその辺りの評価の仕方が難しいところだと思います。前回の『ZAITEN』対談で田中秀征さんに登場してもらった時、統一教会の支援を断って強烈なバッシングを受けたという話をされていました。

有田 秀征さんへのバッシングというのは、具体的にはどういうものだったんですか?

佐高 1983年の初当選後に、統一教会から選挙支援の話が来ていたらしい。変なものに応援してほしくない田中さんは、それを断った。すると選挙区の全戸に「田中秀征は容共議員だ」なるビラを撒かれた。また自民党綱領を改定して「憲法の尊重」を入れようとしたら、連日「世界日報」で叩かれたんですよ。

......続きはZAITEN11月号で。

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