ZAITEN2022年012月号
民放各局の涙ぐましい節約現場
テレビ局「貧すりゃ鈍す」のお寒い楽屋裏
カテゴリ:事件・社会
テレビ局といえば、高給取りで有名、というのは昔の話。
フジテレビのベテラン社員は、こう自嘲する。 「今年はじめに、ウチのリストラが騒がれましたが、TBSも日本テレビも10年以上前から給料をドラスティックに下げて備えてきました。なのに、ウチだけが時代遅れの貴族みたいなもんだったんで、〝お台場合衆国〟という治外法権から、ようやく戦国時代に入ったということでしょう」
フジでは、ほとんどの中高年社員は確定申告が必要となる年収=2000万円以上を得ていた。そんな待遇も今や夢と消えたが、それどころではない。
テレビ出演者にとって、最も重要とも言える食事が出なくなっているという。
「朝の番組にレギュラーで出るようになって驚きました。すき焼きの浅草今半とか、幕の内弁当の津多屋とまでは言わなくても、せめてコンビニのおにぎりとかサンドイッチぐらいは出るのかと思っていました。それなのに、本当に何ひとつ用意されていなかったんです。他の出演者も『お腹空いた〜』と言いながらスタジオに向かうんですから、これでは視聴率が上がらないのも当然です」
こう振り返るのは、以前、同局の情報番組に出演していたコメンテーターである。
また、別の番組に出たことのある専門家は、「私なんて弁当どころか交通費すら出してもらえませんでした。お台場に行く時に迎えの車が来てくれたので、帰りも送ってくれるのかと思って聞いたら、『電車ありますよね?』と言われて、見送りもなし。もう二度と出ませんよ」と苦笑いする。
......続きはZAITEN12月号で。
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