ZAITEN2023年01月号

新クレーマーズレポート 第61回

東急電鉄 トラブルによる振替輸送で「バス」と「電車」によって違う「解せない対応」

カテゴリ:クレーム・広報

 10月20日夕刻に発生した東急電鉄の三軒茶屋変電所トラブル。東急田園都市線、大井町線の全線で運転がストップした。報道によると、約18万人もの交通移動に支障が出たという。今回の読者からのメールは、この事故に巻き込まれた乗客の1人からだった。

〈私はその日、大手町方面から半蔵門線に乗って東急田園都市線沿線の自宅へ戻る途中で変電所トラブルに巻き込まれ、途中の渋谷駅で電車を降ろされました。  その時の渋谷駅は沢山の乗客が右往左往しているような状況でした。押し出されるように改札を出てから、振替輸送のバスを見つけた時には、すでに100人近くの人が並んでいました。  

 何台目かのバスでようやく乗ることができました。前の人に従って通勤定期券のデータが入っているPASMOで運賃を払いましたが、振替輸送のバスですから、当然、後日、定期券とバスの乗車データを見せれば、運賃は返金されるものと考えていました。  

 ところが翌日、田園都市線の最寄り駅の駅事務所に振替輸送のバス運賃の返金を求めると、「バス運行会社と東急電鉄は事業会社が違いますので払い戻しができません」と言うではありませんか。それに対して私が食い下がると、駅員は上司に確認しますといい、電話を掛けました。しかし結局、「振替乗車票の提示があれば料金を返却する」の一点張りでした。  

 事業会社の違いの話が消えたのも謎ですが、そもそも、渋谷駅は人が溢れ、振替乗車票の案内などは見つけることなど困難ですし、バスに乗車するときも振替乗車票の説明もありませんでした。  

 本来なら事故を起こした東急電鉄が無償で振替輸送を行うべきだし、トラブルの度合いによって、振替乗車票を必要としない方法を考えるべきだと思います。  私の振替輸送のバスの運賃はわずか220円。私が乗ったバスでは、皆さんPASMOで運賃を支払っていて、多くの人が振替乗車票など持っていませんでした。220円程度なら返金されなくても、騒ぐことはないでしょう。東急はそれを見込んで私に振替乗車票を出せといったのではないでしょうか〉(読者のメールより)

返金に振替乗車票は必要か

 振替輸送の全責任は鉄道を止めた東急電鉄にある。当然、乗客が振替輸送に使った交通費の返金も丁寧に対応するべきだ。  

 しかし、読者のケースでは、振替乗車票がなければ、返金できないと、駅窓口で返金を拒否されたという。PASMOの履歴を見れば、振替輸送の乗客だったかすぐに分かるはず。  


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