ZAITEN2023年002月号
大手ゴルフ場「PGM」の変節
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国内で147のゴルフ場を運営するPGM(パシフィックゴルフマネージメント)。
同じゴルフ場運営大手、アコーディア・ゴルフと何かと比較されるが、アーコディアの画一的な運営方法に比べ、PGMのコースはもともとのゴルフコースが育んできた〝コースの伝統〟を大切にしてきたことから、会員たちから高評価を得ていた。ところが、ここへきて、そのPGMに異変が起きたとの会員からの不満の声が噴出している。
PGMが運営するコースの〝異変〟を伝える前に、男子プロゴルフツアーで起きたこんな事件からお伝えする。
主役の一人は、2022年のツアー終盤戦で話題を独占したプロゴルファーの谷原秀人であるが、プロ日本一を決める最終戦での逆転優勝のことではない。
その1カ月前に行われた「HEIWA・PGMチャンピオンシップ」(以下・HPC)でのこと。この大会を前に谷原は、主催者側の平和PGMグループオーナーの石原昌幸氏の逆鱗に触れ、出場を〝拒否〟されるという前代未聞の事件が起きていたのだ。
プロ1人に潰されたメンツ
逆鱗に触れた理由は谷原の行動にあったのは間違いない。谷原は22年から選手会長の重責を担い、男子ツアー改革の期待を一身に背負っていた。ところが、谷原は国内ツアーをよそに、世界中で話題となっているオイルマネーを背景にした「LIVゴルフ」に出場を決めたのである。
日本ではツアーを所管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)に選手をコントロールする規約も権限もないことから、谷原がどこの試合に出ようが構わない。だが、谷原は選手会長でもあり、「日本の男子ツアーを盛り上げる」ことが課された使命。それを放り出して賞金目当てに走った。バッシングが起きるのも頷ける。
石原氏の逆鱗に触れたのもそんな背景で起きた。HPCは、昨年、一昨年とコロナ禍で開催を中止していたが、JGTOや選手からの要請もあり22年は3年ぶりの開催となった。そんな中で谷原1人が出場を拒否された。
......続きはZAITEN2月号で。