ZAITEN2023年002月号
【新クレーマーズレポート】第62回
銀座・和光「故人に送り続けるDM」
カテゴリ:クレーム・広報
銀座・和光といえば、東京の中心地・銀座4丁目の交差点にそびえる時計塔で有名な高級品専門店だ。腕時計をはじめ宝飾品、服飾品、室内装飾品、小家具まで、最高級の品質と価格の商品をそろえた、いわゆる〝上流階級〟のご用達である。
そんな和光に関して、ある読者から1通のメールが届いた。
〈2022年の春に母が他界いたしました。 母の遺品整理を行っていた際に、和光から母宛に届いていたDMが何通か目に留まりました。「そういえば、ずいぶん和光を贔屓にしていたな」と生前の母を懐かしがりながらも、ハガキに記載されている電話番号に架電し、DMの配達停止をお願いしました。 電話口で「このたびはご愁傷様でした。お母様のご冥福をお祈り申し上げます」と丁寧にご挨拶くださり、「すぐに配達を停止します」と対応してもらいました。 ところが、それから半年ほど過ぎた秋口に、母が暮らした家を訪れると、ポストには和光からの郵便が何通か届いていました。催事イベントの案内のDMです。 これには思わず怒りがこみ上げてきました。最高の品質の商品を最高のホスピタリティをもって提供する老舗の対応としては、あまりに失礼で杜撰です。停止依頼をした際にはすぐに配達停止を承諾したのに、故人宛のDMの配達を繰り返す和光の体制は一体どうなっているのでしょうか〉
故人宛に届く不謹慎DM
編集部に届いたメールには、実際に故人宛に郵送されたと思われるハガキの写真が添付されていた。確かに22年9月15日から開催される催事の案内であることが確認できる。読者が指摘する通り、故人が亡くなり、配達停止を連絡してから半年近くも経過していることになる。
......続きはZAITEN2月号で。