ZAITEN2023年03月号

企業倫理を問う!

警視庁 「路上で寝ない」無意味な広告 交通死亡事故削減に効果ゼロ

カテゴリ:クレーム・広報

 タクシーの後部座席に設置されたモニター(デジタルサイネージ)で流れていたCMに関する情報が読者から寄せられた。

〈私は頻繁にタクシーを利用しており、車内で流れるCMをよく目にします。多くはビジネスパーソン向けのCMなのですが、それらとは毛色の違う警視庁のCMに違和感がありました。お笑い芸人が「路上で寝ないで」と注意喚起するCMです。これにどれほどの意味があるのでしょうか。タクシーに乗って他人の声に耳を傾けられるような素面の人に、路上で寝込むほど泥酔する人への注意喚起をしても無駄でしょう。こんなバカらしいCMに血税が投入されているとしたら腹立たしい限りです〉

 そのCMはお笑いコンビのCOWCOWが登場するもの。酔っぱらって一升瓶を抱えて路上で寝てしまった多田健二が車に轢かれそうになり、慌てふためく相方の善し。最後は、コンビのお決まりのポーズで「路上で寝ない」と注意喚起して締めくくられていた。

 このCMが公開されたことを報じた「日テレNEWS」のYouTubeチャンネルに投稿されている動画のコメント欄では、この広告への辛辣なコメントが多く寄せられていた。

......続きはZAITEN3月号で。

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