ZAITEN2023年03月号

どう進んでも、電力・原子力の重荷―

日本原燃「進むも止まるも失敗」内ゲバの内情

カテゴリ:企業・経済

 日本原燃(青森県六ヶ所村)は使用済み核燃料の再処理、原子力発電の燃料製造、低レベル放射性廃棄物管理を行っており、原子力政策の根幹を成す「核燃料サイクル」を担う。ところが昨年9月に予定した再処理工場の竣工が延期となった。1993年の建設開始から短期間試験稼働をしただけで完成に至らず、延期は26回目に及ぶ。同社社長の増田尚宏は陳謝を繰り返し、竣工時期を「2024年度上期のできるだけ早く」と目標を定め「地域の皆様、電力会社との約束である竣工を必ず成し遂げる」(23年年頭挨拶)と繰り返すが、その達成は不透明だ。

「核燃料サイクル」とは、原子力発電の使用済み核燃料を再処理して、再び燃料として使う取り組みだ。その際に発電で発生した核物質のプルトニウムを抽出して、それを高速炉の燃料にする。プルトニウムは核兵器の材料に使われ、毒性も強い危険な物質だ。

......続きはZAITEN3月号で。

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