ZAITEN2023年05月号

【企業倫理を問う!】

JR九州子会社「産地偽装常習」親会社の責任

カテゴリ:クレーム・広報

 JR九州子会社が運営する飲食店で、食材の産地等をメニューに「誤表記」していたことが相次いで発覚した。 

 発端となったのは、九州地方でチェーン展開する焼肉店「ヌルボン」で、馬刺しを使用した商品について、実際には「カナダ産」や「フランス産」など海外産であるにもかかわらず、「熊本産」や熊本産を連想させるような「熊本」とメニューに表記していた。
 ヌルボンは2021年に株式会社網屋からJR九州子会社である株式会社ヌルボンに事業譲渡されたもので、網屋時代の09年からじつに13年以上もの間、「誤表記」を続けていた。問題が発覚したのは今年2月。店舗で働く従業員からの指摘で、その間、本部の商品開発・管理部門や広報・広告部門の担当者や責任者は誰も気付かなかったという。

 ヌルボン企画本部の北島氏は取材に対して「偽装の意図はございません」とした上で、「メニューと実際に提供する商品とのチェック体制の不備及び社員の知識不足と認識の甘さが原因」だと答えた。ヌルボンの「誤表記」を受けて、JR九州は関連子会社に対して一斉調査を実施することを求めた。結果、同じく子会社であるJR九州フードサービス(JRFS)が運営する飲食店「うまや」で「誤表記」が発覚した。

......続きはZAITEN5月号で。

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