ZAITEN2023年06月号
【新クレーマーズレポート】第66回
日本コカ・コーラ意味のない「コーヒー飲料」冷温兼用表記
カテゴリ:クレーム・広報
日本コカ・コーラが販売するペットボトルコーヒーについて読者からの投書が編集部宛に届いた。
〈スーパーでコスタコーヒーを買いました。ボトルの上部に「冷温兼用」と記載のあるパッケージだったので、後日温めて飲むことにしました。
パッケージには「直火は避けること」「ボトルのまま電子レンジに入れないこと」が注意書きされていたので、それなら湯煎で構わないかと思い、鍋を火にかけ湯を沸かし、そこにコーヒーのボトルを入れました。
ところが、ものの2、3分でボトルは変形してしまいました。破裂こそしなかったものの、底が大きく飛び出して直立しなくなり、キャップ部分は歪んで開栓できなくなってしまいました。 そこで、容器に記載されたお客様相談室に電話をかけました。
電話口でオペレーターに「湯煎で温めたらボトルが変形したが冷温兼用ではないのか」と尋ねると「〝ご案内しているとおり〟冷温兼用というのは小売店の店舗等に設置された専用ヒーター等で適切な温度管理をすることを前提としたもので、湯煎で加熱するなど高温になると容器が変形・破裂する恐れがあります」とのこと。ではどうすればよかったか聞くと「〝ご案内しているとおり〟中身をポットや鍋に移して火にかけるか、電子レンジで加熱する場合は、同じく中身を耐熱容器等に移し変えて温めて欲しい。また、一度加熱した中身を再度容器に戻すことも避けて欲しい」と言われました。
オペレーターは枕詞のように「ご案内しているとおり」と言うのですが、いったいどこで案内しているのかと、だんだん腹が立ってきました。そんなことはパッケージにも書いていないし、売り場でも目に入りませんでした。
オペレーターにそのことを聞くと「売り場での告知やパッケージでの案内ではなく、こういったお問い合わせをいただければご案内しています」と歯切れ悪く答えました。
......続きはZAITEN6月号で。