ZAITEN2023年09月号
なぜ虚言癖のチンピラが総理大臣になってしまったのか
適菜収「安倍晋三を『神格化』する〝反日〟のエセ保守」
カテゴリ:事件・社会
『安倍晋三の正体』適菜収
祥伝社新書/1012円+税
2022年7月8日、安倍晋三が銃撃殺害され、その後、自民党と統一教会の深い関係が連日のように報道された。日本の総理大臣が反日カルトとベタベタな関係を築いていたわけで、社会にも大きな衝撃を与えた。
岸田文雄は統一教会との「関係を断つ」などと言っていたが、つい先日には、自民党神奈川県連が次期衆院選の公認候補予定者となる神奈川18区支部長に統一教会と接点のある山際大志郎を選んでいる。ほとぼりが冷めたとでも思っているのだろう。要するに、自民党はなにも反省していない。それどころか、ますますカルト色を強めてきた。安倍周辺に集結したいかがわしい勢力も、おとなしくなるどころか暴走を続けている。
「安倍は偉大な政治家だった」と歴史を捏造、修正するだけにとどまらず、「神」にする動きまで出てきた。
奈良県吉野にある「吉水神社」の宮司は「日本の神様である天照大御神の前には、実は17の神がいる。これと併せて安倍さんを〝安倍晋三大人命〟として祭り、鎮魂したいんや」などと言っていたが、お馴染みの連中が揃って同じようなことを言い出した。
高市早苗「安倍氏の魂はまだこの世に留まっていると思う」。
櫻井よしこ「これが私たちの約束だ 神々と英雄たち、安倍総理の意思を読む」(書籍の帯)。
産経新聞論壇時評「日本を取り戻し世界を導いた稀代の名宰相」。
「喜び組」と呼ばれた岩田明子にいたっては安倍がいるところには雨が降らなかったと言い出した。「安倍氏が現地に到着した瞬間、雲が切れて夜空に満天の星が広がった」。
......続きはZAITEN9月号で。