ZAITEN2023年11月号

財務省〝本業は苦戦〟も「植民地支配」は着々

カテゴリ:政治・国際

 防衛力増強や少子化対策で予算の大盤振る舞いを許すなど「本業」では苦戦が続く財務省が、霞が関人事を通じた他省庁の「植民地支配」を着々と進めている。今夏、新たに2つの次官級ポストをゲットしたほか、直近では岸田文雄政権が打ち出したデジタル行財政改革のための省庁横断組織の準備室長に前国税庁長官の阪田渉(1988年旧大蔵省)を送り込んだ。割を食った他省庁の幹部からは「財政再建が進まないからといって、省益拡大に力を注ぐとは......」とぼやく声もしきりだ。  霞が関では今夏、復興庁次官に元財務省理財局長の角田隆(88年同)が就いた人事が波紋を呼んだ。

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