ZAITEN2023年11月号

東京都営地下鉄「コンプライアンス崩壊」現場

カテゴリ:事件・社会

 東京都営地下鉄の駅で、裏金を作って不正なことをしているのではないか―こんな情報が関係各所で飛び交っている。  

 この情報が嘘とも言い切れない状況になったのは、8月13日に都営地下鉄浅草線の東銀座駅で2万円あまりの不明金が発見されたからだ。東銀座駅は、東京都交通局が駅の窓口対応やホーム監視などの業務を、一般財団法人東京都営交通協力会(以下、協力会)に委託している駅。東京都は交通局だけでなく、協力会にも情報提供を呼びかけて調査を実施し、さらに別の駅でも不明金が発見されたと見られる。これらの不明金について、東京都などは一切公表していない。

 この不明金が問題なのは、本来は駅の利用客に返金すべきところを、返金せずにプールするなどの不正で作られた可能性があるからだ。関係者が次のように証言する。 「不明金が作られる方法として知られているのは、都営地下鉄に乗り入れている私鉄の株主優待券を使った乗客が、地下鉄の運賃分を現金で払った場合、この現金を売上に入れずに駅でプールする方法です。他にも、本来は返金すべき金を返さずにプールすることもあると聞いています」  

 

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