ZAITEN2024年01月号
【澤井健のZAITEN戯画65】
【澤井健のZAITEN戯画65】「河野太郎とクリーチャー」
カテゴリ:澤井健のZAITEN戯画
『パンズ・ラビリンス』(2006年 ギレルモ・デル・トロ監督)
『スケアリー・ストーリーズ 怖い本』(2019年 アンドレ・ウーヴレダル監督 ギレルモ・デル・トロ製作)
岸田文雄政権がいよいよ赤信号。次期総裁候補は?......というところで悩ましい問題を告白しなければなりません。あくまで個人的な問題です。毎回総裁候補に名乗りを上げるメンツ......たとえば河野太郎とか高市早苗に首相になってほしいとは、まったく思わないのです。これは政治信条の問題ではなく、彼らの能力が要職にふさわしいものとは思えない、という理由からです。しかし彼らの顔......!
彼らの顔は絵描きにとっては魅力的です。だって河野や高市の顔ってギレルモ・デル・トロの映画に出てくるクリーチャーみたいじゃないですか! 要職に就いてほしくはないけど、どうせ描かなければならないなら、岸田首相のようなつまらない顔より彼らを描きたい! ......ルッキズムが批判される昨今にこんな主張をするのもなんですが、ジレンマなのです。
澤井健(さわい・けん)イラストレーター。漫画家。現在、週刊文春『言霊U.S.A.』でイラスト担当、月刊映画秘宝でイラスト、コラムを連載中。2018年9月、コミック『イオナ』電子版が文藝春秋から復刻。
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