ZAITEN2024年02月号
呑気にコラムなど書いている場合か
日大理事長・林真理子へ「断筆」のススメ
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「アメフトの薬物問題以外で、日大の体制の問題とかいろいろな問題が出てきて、正直、いち学生として呆れる気持ちでいっぱいですけど、この問題の解決の糸口はどこだとお考えでしょうか。(中略)以前の会見の際に、我々学生の就活への影響は一切ないようにしたいとおっしゃっていたと思うんですけど、実際にどのように影響がないようにしたいとお考えなのか」
2023年12月4日、アメリカンフットボール部の違法薬物問題と、大学の隠蔽などによる混乱で揺れる日本大学(日大)は、東京・市ヶ谷の大学本部で理事長の林真理子らによる会見を開催した。冒頭の質問は日本大学新聞の記者として参加した学生が発したものだ。この質問に対して林は歯切れ悪く回答した。
「就活に影響がないということは、早く、えー、この問題を終わる、終わるということを私は第1番に大切なことだというふうに思っております。(中略)いろんな問題が積み重なっていると私は考えておりますけれども、まあ、あの、本当に、学生には申し訳ない。私もアメフト問題がこのように広がっていって、このようないろんな案件を引き起こすとは全く思っておりませんでした」
作家の林が日大の理事長に就任したのは22年7月。脱税の罪で有罪が確定した前理事長の田中英寿の後任に選ばれた。日大のホームページには、理事長メッセージが篠山紀信撮影の林の写真とともに掲載されている。そこには『「学生ファースト」の実現に向けて力を尽くすことを約束します』、『たび重なる不祥事により失墜した本法人の信頼を回復することが急務です』と書かれている。しかし、就任から1年あまりで信頼を回復するどころか、アメフト部は廃部が決定し、学生や保護者だけでなく社会全体からも、これまで以上に信頼を失う結果となった。
......続きはZAITEN2月号で。