ZAITEN2024年06月号

【澤井健のZAITEN戯画70】

【澤井健のZAITEN戯画70】大谷翔平と元通訳の水原一平

カテゴリ:澤井健のZAITEN戯画

S_ZZ01_戯画_大谷翔平.jpg『マリー・アントワネットの首飾り』(2001年 チャールズ・シャイア監督)
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年 マーティン・スコセッシ監督)
大谷翔平の初スキャンダルにして野球史に残るビッグスキャンダル...というより想定を超えた水原一平氏のドクズっぷりに皆ドン引き、ですよね。エンゼルス時代ののどかな光景はいったい何だったんだ。とはいえ大谷神話にはこれも糧。「光が強いほど影は濃くなる」はゲーテの言葉ですが、逆もまた真なり。将来的にこのどす黒いスキャンダルは、大谷のアイコン化を強化する1エピソードとして消費されるでしょう。マリー・アントワネットの人生における「首飾り事件」のように(まったく事件に関与してなかったアントワネットが世間から黒幕の疑いをかけられた展開もそっくり)。...まあ映画化するなら水原氏を主役にしたほうが間違いなくおもしろい作品になりますが。「マスコミに嗅ぎつけられ→なんとか辻褄を合わせようとするものの→韓国ですべてが終わる」までのドタバタは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の後半みたいな演出にしたら最高...って不謹慎ですね。すみません。

澤井健(さわい・けん)イラストレーター。漫画家。現在、週刊文春『言霊U.S.A.』でイラスト担当、月刊映画秘宝でイラスト、コラムを連載中。2018年9月、コミック『イオナ』電子版が文藝春秋から復刻。

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