ZAITEN2024年07月号
終焉カウントダウン「断末魔の大手新聞」
【特集3】新聞記者座談会「阿鼻叫喚の報道現場」
カテゴリ:インタビュー
A 「新聞は斜陽産業」と入社した20年以上前から言われていた気がするが、最近はいよいよ底が抜けた感がある。若手だけでなく、中堅までもドンドン辞めていく。
B 確かに行き着くところまで行き着いた感じはありますよね。地方紙でも似たような状況です。
C 専門紙も同じですよ。欠員補充ができず、これまで複数人でやっていた担当を1人でこなすなんてざらですからね。
D 自分はだいぶ前にフリーに転じたけど、人手不足、どんな感じでひどいの?
A まず支局から切られていますね。これまであった地方都市の支局や通信部を閉鎖して、その機能を県庁所在地にある総局や支局に集約する。ただ、人員は据え置き、カバーする範囲だけが広がるという現象が起きている。
B 媒体によっては地方勤務の契約記者が出てきているとか。
A エリア限定記者として経験者や雑誌出身者を採用しているパターンだな。本社から人が送り込まれてこないなか、定年を迎えた嘱託でも足りず、契約社員が何とか支局の穴を埋めている。
D いずれは支局の閉鎖を見越した有期雇用というわけだ。
C 一部全国紙では、地方勤務専門の採用枠があり、実際に現場で会ったこともありますが、定年まで働けるようです。
B 小さい支局では警察、スポーツ、自治体のすべてを1~2人で取材している全国紙の記者を見かけることも少なくありません。
......続きはZAITEN7月号で。
関連記事