ZAITEN2024年07月号

【企業倫理を問う!】

日本ケンタッキー「アプリ改善は事実上〝やる気なし〟」

カテゴリ:クレーム・広報

 今年4月上旬、ケンタッキーフライドチキン(KFC)のスマホアプリが新しくなったが、「使いづらくなった」という声が編集部に寄せられた。

〈KFCアプリを1年ほど利用していますが、今回のリニューアルで、ほとんどの機能が利用店舗を入力しなければ使えなくなりました。メニューやクーポンの確認も億劫です。また、土地勘のない地域では、店名や住所がわからず、利用店舗として選択することさえ困難で、かえって不便になり困っています〉(読者からのメール)

 実際にリニューアル後のアプリを使ってみると、特定店舗の利用を前提とした印象が強く、あらゆる画面で会員ログインを求められるなど、不便さを感じた。アプリストアのレビューでも、4月の更新以降、使い勝手の「改悪」を指摘する一般ユーザーの声が相次いでおり、SNS上では「まれに見る改悪」と不満が噴出している。 明言を避ける改善予定  

 これらの反応について、日本KFCホールディングスに見解を質すと、〈一部ご利用いただきにくい点があり、お客さまにはご不便をお掛けしておりますこと、深くお詫び申し上げます〉と謝罪。

 リニューアルについては、終売時期や在庫切れなどによりメニューやクーポンが店舗ごとに異なるため、アプリではメニュー上に表示があるものの、実際に店舗に行くと売っていないケースがあったことを理由に挙げた。これについては以前、本誌でも取り上げた。  

 だが、消費者の混乱を招く可能性を事前に予想できなかったのか。

......続きはZAITEN7月号で

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

RIZAP 本誌制作中の忙しい最中に「挨拶したい」の世間知らず広報

JR東日本 藤沢駅トイレ〝犯罪〟の警告文に批判

カゴメ「果汁含有量は無回答」も誤認を誘うパッケージ

チケットぴあ トラブルが起きても顧客は後回し

RIZAP「消費者軽視」チョコザップに〝悪評芬々〟

カゴメ「掲載紙によって価格の違う通販広告」

マルコメ「リピーターの少なさ」を自ら晒す〝不思議〟広告

大正製薬 リポビタンD「あきれた男尊女卑」広告

東武鉄道「給与額不記載」の求人広告に唖然

サンケイビル「時代錯誤」イルカショー水族館を開業