ZAITEN2024年09月号

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財務省「岸田を操って大増税」不発の〝A級戦犯〟

カテゴリ:政治・国際

 国政選挙がない「黄金の3年間」に岸田文雄政権を操って大増税路線を敷こうとした財務省の思惑は不発に終わった。それどころか思い付きの人気取り政策である3兆円規模の定額減税にまで付き合わされる始末で、省内には敗北感も漂う。  

 有力OBから「A級戦犯」と後ろ指を指されているのが、今夏まで2年間次官を務めた茶谷栄治(1986年旧大蔵省)だ。旧民主党政権時代の2012年に与野党合意により消費増税の道筋を付けた元次官の勝栄次郎(75年同)の「直系」との触れ込みだった。だが、防衛費増額や異次元の少子化対策を巡って国民負担を嫌がる岸田政権に押され、財源を十分に確保できない体たらくぶり。省内で「全くの期待外れ」と嘆く声が広がったのも頷ける。

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