ZAITEN2024年10月号

【クレーマーズレポート】第82回 

カゴメ「掲載紙によって価格の違う通販広告」

カテゴリ:クレーム・広報

 新聞でよく目にする通信販売の広告。そんな通販広告にまつわるメールが読者から届いた。

〈7月11日の朝日新聞夕刊に掲載されていた、カゴメの「つぶより野菜」というジュースの「お試し15本セット」を注文しました。価格は1980円でした。7月19日の読売新聞朝刊にもまったく同じ商品の広告が掲載されていたのですが、なんとこちらは価格が1500円となっていました。1週間で約25%も値下げしていたのです。私は1980円で注文していたので、慌てて注文センターに問い合わせると、「気付いたお客様には1500円の伝票をお送りします」とのこと。安い値段で購入できましたが、なんとなく腑に落ちず、消費者センターに事情を説明したところ、「問題はない」とのことでした。  

 しかし、法的には問題がないとしても、価格差に気が付かなかった消費者に、同じ商品を同時期に高い価格で販売するのは企業倫理的にどうなのだろうと疑問に思います。スーパーなどの小売店で、その時々の仕入れ価格等の違いにより売価が変わることは理解できますが、メーカーが新聞広告の掲載費等によって価格を変えることなどあるのでしょうか〉(読者からのメール)

事実上2種類の商品

 読者が指摘する商品は、カゴメの通信販売サイト「カゴメ健康直送便」で販売されている野菜ジュース「つぶより野菜 お試し15本セット」。定期購入のコースで通常30本入り6480円(1回のみの場合7776円)の商品を初回限定のお試し価格として15本1980円で販売している。

......続きはZAITEN10月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

カゴメ「掲載紙によって価格の違う通販広告」

マルコメ「リピーターの少なさ」を自ら晒す〝不思議〟広告

大正製薬 リポビタンD「あきれた男尊女卑」広告

東武鉄道「給与額不記載」の求人広告に唖然

サンケイビル「時代錯誤」イルカショー水族館を開業

多摩信用金庫「〝牧歌的〟を超えた危機管理意識の希薄さ」

TOHOシネマズ 会員のクレカを扱いながら不安を放置する無責任

FPパートナー「未成年に保険相談を勧める意味不明CM」

P&G「視聴者に誤解を招く〝煮沸〟CM」

小諸そば「小川社長に質問状を送付」も異常対応に絶句!