ZAITEN2024年11月号
【連載】井川意高の時事コラム「どの口が言う‼」 第12回
井川意高の時事コラム『どの口が言う‼』12 「くだらない『自民党総裁選』を斬る!」
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編集部から提案の今月のお題は「自民党総裁選と候補者の人物評」。
「総裁選が9月27日投開票で、『ZAITEN』の発売日が10月1日だからもう結果が出てるでしょ」と言ったら、「当選者の予想をするということで書いてください」とのこと。相変わらずの無茶振りだが、先月号で原稿を落とすという大チョンボをやらかしているので、今回は抵抗せずに言われた通りのお題で書きます。
今回の自民党総裁選は9名が立候補して大混戦のように見えて、実は小泉進次郎、石破茂がトップ2として決選投票に臨み、国民にも国会議員にもウケのよい進次郎が決選投票を制すだろうというのが、最近(この原稿を書いている9月18日の数日前)までの下馬評。
ところが、投票まであと10日という上がり3ハロン(競馬用語です)で、進次郎のあまりの頭の悪さが有権者にも知られ始めて、自民党関係者も頭を抱えていると私のもとにも情報が届いてきた。 もしかしたら高市早苗が総裁になるのでは? という見方もちらほら。とはいえ、私の予想はやはり進次郎総裁である。
なんの生産性もない議論のための議論で屁理屈を捏ねる石破は論外として、高市では岩盤保守には受けても、安倍元総理亡き後は、もはや〝薄ら左翼のリベラル〟に堕した自民党の議員票は集まるまい。前回の総裁選も、安倍派どころか自民党のオーナーともいえた安倍元総理が、党内議員に高市支持を依頼する電話をかけまくったから、上位につけたのだから。
バケの皮(バカの皮?)が剥がれかけているとはいえ、消去法で次回総選挙で自民の議員数減をもっとも小さく出来るのは進次郎、ということで落ち着くだろう。 しかし、米国でトランプ大統領が誕生したとき、日米首脳会談でトランプと進次郎が対峙する場面を想像するだけで頭が痛くなるのは私だけか? とはいえ、個人的には進次郎は嫌いではない私でもある。
井川意高(いかわ・もとたか)――大王製紙元会長。1964年、京都府生まれ。東京大学法学部卒業後、87年に大王製紙に入社。2007年に大王製紙代表取締役社長に就任、11年6月~9月に同会長を務める。著書に『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』(幻冬舎文庫)など。
......続きはZAITEN11月号で。