ZAITEN2024年11月号

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三菱UFJ銀行〝門外漢〟の電力先物取引市場参入に懸念

カテゴリ:企業・経済

 あらかじめ約束した価格で将来の電力を売買する電力先物市場に、大手行としては初めて三菱UFJ銀行が参入、金融界で注目を集めている。同時に電力取引のリスクを軽減するサービスを提供する新興企業「イークリア」に49%出資し、持分法適用会社にすることも決めるなど、エネルギービジネスの開拓に意欲を示す。  

 ただ、全くの門外漢である事業への進出だけに、行内では「またぞろ武士の商法に終わるのでは」(中堅行員)と懸念する声が早くも漏れている。  

 先物市場は電力価格のリスクヘッジを目的に、日本取引所グループ傘下の東京商品取引所が2019年に開設した。だが、23年の取引高は180億㌔㍗時と、国内の電力消費量のわずか2%程度にとどまっており、「鳴かず飛ばずの状況」(大手電力幹部)が続いている。

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