ZAITEN2024年11月号
効率性を選んだ結果
チケットぴあ トラブルが起きても顧客は後回し
カテゴリ:クレーム・広報
効率性の名のもとに、企業の電話窓口を閉鎖する動きが急速に広がっている。
そんな中、「チケットの払い戻し」に関して、チケット販売会社に問い合わせたが「無視された」と読者からメールが寄せられた。
〈9月1日、台風10号の影響で、歌手の福山雅治の名古屋公演が中止されました。 「チケットぴあ」で購入したチケットの払い戻しに関して、ぴあからの発表がない中、購入したチケットが突然、マイページ欄の「無効」チケットに移行してしまいました。 不安になって、ぴあへ連絡しようとしましたが、カスタマーセンターがなく、問い合わせ先に迷いました。ホームページを確認しても、公演中止のアナウンスも、払い戻しに関する情報もなく、Q&Aにも「無効」チケットになった場合の説明がありません。 顧客が連絡する電話番号もメールアドレスも見当たらず、結局、メディアが取材などで利用する広報宛てのアドレスを見つけたので、そこから連絡しました。しかし、数週間経っても無視の状態でした。
大手のチケット販売会社にもかかわらず、問い合わせを無視する顧客軽視の姿勢に怒りを覚えました〉(読者のメールより)
混乱と不安を招いた
ぴあは、2022年9月をもって電話での問い合わせ窓口を終了させている。「webサイトからの問い合わせに一本化することで、サービスのさらなる向上を目指す」としているが、今回の読者の声によると、必ずしもそうとは言えなそうだ。
編集部は読者の声をもとに、ぴあ広報室に以下の3点を質した。
①顧客から問い合わせに対応をしなかった理由
②アナウンスなしに「無効」チケットへ移行させる理由
③今回の読者に対するコメント
ぴあから届いた回答は...。
......続きはZAITEN11月号で。