ZAITEN2025年01月号
コンプラ研修に「問題文化人」 予想通りの〝大炎上〟
【あきれた経営陣! 】吉本興業HD「岡本昭彦社長」
カテゴリ:事件・社会
自身の性加害疑惑を報じた『週刊文春』との法廷闘争を、訴訟取り下げで終わらせた吉本興業所属のダウンタウン・松本人志。その後も復帰のタイミングをめぐって炎上の火種が燻ぶっているが、ここに来て予期せぬ〝場外炎上〟が発生した。
松本の訴訟取り下げ報道後の11月10日、国際政治学者の三浦瑠麗が自身の公式ホームページにおいて、 「今春、経営アドバイザリー委員を務める吉本興業で大規模なコンプライアンス研修を担当しました。テーマは、『性的同意をめぐる現在地と人間関係構築のあり方について』」と報告した。
三浦が委員を務める経営アドバイザリー委員会とは、吉本興業が〝闇営業〟問題を発端に、反社会勢力対策やタレントのマネジメント体制等に助言する目的で2019年に設立されたもの。三浦を含め、有識者7名で構成されている。 三浦といえば、国際政治学者の肩書きに加え、歯に衣着せぬ物言いと端正な容姿からテレビ番組を中心にメディアへの露出が多かったが、元夫の三浦清志が23年3月に業務上横領の疑いで逮捕されると、瞬く間に地上波から姿を消したことは記憶に新しい。夫逮捕直後は「家族として、夫を支えながら推移を見守りたい」としていたが、逮捕から約1年後の今年4月に離婚したことを公表している。
もともと炎上気質だった三浦だが、今回の吉本の〝コンプライアンス研修担当〟にも、元夫が巨額の横領で逮捕されていることから「なんでこの人なの」と批判が殺到。さらに、松本の訴訟取り下げを受け、松本にエールを送るようなSNSでの発言も重なったことで延焼は止まらなかった。
そもそも、吉本による三浦への経営アドバイザリー委員就任要請自体を疑問視せざるを得ない。コンプライアンスやタレントのマネジメントになんら専門性を持たない三浦自身、委員就任時に出演したあるネット番組のなかで、吉本興業ホールディングス(HD)の社長・岡本昭彦から依頼されたとして、「『ワイドナショー』で私が発言しているのを見て、耳が痛いけれど、そういう意見も必要だね、ということで選ばれたようだ」と自身の選任理由を推測している。
吉本興業HDに三浦選任の理由を質すと、〈回答は差し控えます〉として詳細は明さなかった。
三浦への"コンプライアンス研修"の依頼は 、かつて『ワイドナショー』等で松本と共演し、復帰のエールを送る三浦と松本の間柄に岡本が忖度してのことではないかと容易に想像できる。元夫が逮捕された炎上気質の〝文化人タレント〟を、よりによってコンプライアンス研修に起用した岡本には、経営者としてのセンスがなさすぎるのではないか。
......続きはZAITEN1月号で。