ZAITEN2025年02月号
【連載】井川意高の時事コラム「どの口が言う‼」 第15回
井川意高の時事コラム『どの口が言う‼』15 「オールドメディアは偏向報道ばかりだ」
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今月のお題は私が決めました。「兵庫県知事選挙にまつわるマスゴミとSNS」です。 兵庫県の県民局長による斎藤元彦知事のパワハラ他の内部告発があった。知事、副知事による圧力に耐えられず県民局長自が自死したとされ、オールドメディア(マスゴミ)は知事のパワハラ他を事実として叩きまくった。県議会百条委員会が開催され、全会一致で斎藤知事を糾弾。斎藤知事は失職を選び、知事選に出直して当選。当選にはSNSの影響が多大とされている(斎藤知事の再評価)。
しかし、私生活キラキラ自慢の女性社長がSNSで当選は自分の手柄だとnote(SNSの一つ)で晒した。これに対し、公選法違反ではないかと炎上。
SNSに影響力で凌駕されたオールドメディアと対抗候補を推薦していた自民立憲などの既存政党が逆ギレして、SNS規制を叫ぶ。
NHK党立花党首が県民局長の公用パソコンの中身を曝し、複数の同僚女性との不倫日記写真集、自作エロ小説、知事に対するクーデター計画書が存在したことが明らかに。
もはやカオス状態、今ここ。
というわけで、この『ZAITEN』読者の皆さんは、XをはじめとしたSNSには縁遠く(失礼!)、情報源は地上波や新聞週刊誌といったオールドメディア中心でしょ? 私たち(XやYouTube、Instagram、TikTokといったSNSに馴染んでる層)は、それらをマスゴミと呼んでいます。
今回の兵庫県知事選挙もそうだが、オールドメディアとSNSは「本当に同じ事柄についてなの?」と思うくらい情報の内容が違うのだ。
斎藤知事を引きずり降ろそうとしたオールドメディア側は、今回の選挙で意図通りに視聴者(選挙民)を誘導できなかった。
SNS憎しでSNS害悪論を政治家と一緒になって広めようとしているが、私に言わせれば、オールドメディアの方が虚偽報道ばかり。おそらく読者の皆さんもこれらのオールドメディアに毒されて、SNSは碌でもない、とんでもないものと思っていませんか?
確かにXをはじめとしたSNSは玉石混淆である。フェイクニュースも相当紛れ込んでいるし、一部のインフルエンサー(SNSで影響力の大きい人物、私のようにね笑)による誘導も存在する。
ただ、物心ついた頃からネットやSNSに馴染んできた若い人たちは、SNSにはファクトもフェイクも混在していることは百も承知で、真実を選り分けるスキルを身に着けています。フェイクを真に受ける人間もいるけど、それをいうならオールドメディアの権威にひれ伏して、テレビが垂れ流す偏向報道を鵜呑みにする愚民も山ほどいる。
地上波・新聞といったマスゴミは「報道しない自由」を存分に駆使して、視聴者読者を誘導しようとしてきたのは長年のことだが、最近は臆面もなく明らかに事実と違うことまで報道するようになっているし。
地上波は、特にTBS・テレ朝・NHKが酷い。左翼リベラル在日偏向を隠そうともしない。TBS「サンデーモーニング」なんて左翼文化人のサロンだから。 新聞だって、朝日毎日東京の偏向ぶりはもはや赤旗と区別つかないレベルなのであって、東京新聞の望月衣塑子なんてもはや記者ではなくて活動家。
悪いことはいいません。今からでも遅くないので、SNSを今日からでも始めましょう! もちろんXやYouTubeを始めるにあたって最初にやることは、私のアカウントをフォロー登録することだからね!
井川意高(いかわ・もとたか)――大王製紙元会長。1964年、京都府生まれ。東京大学法学部卒業後、87年に大王製紙に入社。2007年に大王製紙代表取締役社長に就任、11年6月~9月に同会長を務める。著書に『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』(幻冬舎文庫)など。
......続きはZAITEN2月号で。