ZAITEN2025年02月号
【企業倫理を問う!】
スターバックス「話題先行の環境配慮」に現場はパニック状態?
カテゴリ:クレーム・広報
環境への負荷低減を目的に、2020年より従来のプラスチック製ストローから紙製ストローへの切り替えを実施していたスターバックスコーヒージャパンだが、24年12月6日に、この紙製ストローをバイオマス素材の「生分解性バイオポリマー」のストローに変更すると発表した。25年3月上旬から全国の店舗で変更する予定としている。
また、同社は同様の目的で、23年3月から店内利用のアイスビバレッジ(飲料)について、従来の紙製やプラスチック製の使い捨てカップや蓋に代えて、繰り返し使える樹脂製のグラスでの提供を行っている。
だが、今回のニュースを受けて、同社のこれらの施策を疑問視する読者からのメールが届いた。
〈週に1、2度の頻度でスターバックス(スタバ)を利用しています。注文時に「店内グラスでのご提供でもよろしいですか」と樹脂製グラスの利用を促す案内を受けますが、毎回ではなく3~5割程度といった印象です。そもそも、なぜ案内が徹底されていないのでしょうか。企業として本気で環境に配慮する気があるのか疑問です〉(読者からのメール)
現場での限界
実際に編集部が都内の複数店舗で確認したところ、読者が指摘するように、注文時に樹脂製の店内グラス利用について必ず聞かれるわけではなく、何も聞かれない場合は自動的に使い捨てカップで提供された。 注文時に店内グラスでの提供を案内されない理由はいくつか考えられる。
そもそも、そういったオペレーションのマニュアルがないということだ。だが、これは現実的に考えにくい。だとすると、 現場への指導が徹底されていないことが予想される。
......続きはZAITEN2月号で。