ZAITEN2025年02月号

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パーキンソン病介護施設大手「サンウェルズ」が非常事態

カテゴリ:事件・社会

 11都道府県で約40のパーキンソン病専門の介護施設を展開し、業界最大手の「サンウェルズ(東証プライム上場)」が非常事態だ。11月6日には2025年3月期第2四半期の決算発表の延期と中間報告書の提出期限延長を発表したが、本稿締め切り現在(12月半ば)、未だ達成されていないからだ。  

 なぜそうなったか。同社に関しては、24年9月2日に共同通信が「過剰な訪問介護」による「不正な診療報酬の請求」を行っていた実態があったとされ、この対応に追われているからだ。報道の翌日、同社はIRで「そのような事実は一切ない」などと訴訟の提起もちらつかせていたが、同月9月20日には「特別調査委員会の設置」を発表し、さらに11月13日になると、必要な調査に「なお相応の日数を要とする」して、中間配当を無配とし、期末の配当を見直すとした。  

 共同通信の報道では、過剰訪問につながるような社内のマニュアルの存在を根拠として上げ、「全社的に」行っていることを指摘している。

......続きはZAITEN2月号で。

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