ZAITEN2025年03月号
【企業倫理を問う!】
食べログ(カカクコム)「Wスタンダード」の欺瞞ガイドライン
カテゴリ:クレーム・広報
批判を許さぬ検閲体制
消費者が製品やサービスについてインターネットを使って情報収集することが日常化している。そうしたプラットフォームの先駆け的サービスであるレストラン検索・予約サービス「食べログ」について読者からメールが届いた。
〈2024年12月に某飲食店を食べログで予約したうえで利用した。予約したにもかかわらず、急ごしらえのような狭いカウンター席の端に案内されたうえ、接客のクオリティにも不満があった。店舗側には申し訳ないと思いながらも、取引先との打ち合わせのための会食だったので店を変えたいと思い、お通し代とドリンク代で勘定をお願いした。
すると、会計担当のスタッフから「事前にお伝えしておらず申し訳ないが」と前置きされたうえで、「料理を1人1品以上注文してもらうルール」と伝えられた。非常に不愉快に感じたが、早々に店を変えたかったため指定の代金を支払った。
後日、この顛末を食べログの口コミに投稿しようとしたところ、「あなたの口コミはガイドラインに違反している可能性があります」という警告文が表示され、恐くなって結局投稿しなかった。
確かに当方の口コミは店に対するネガティブな感想だが、その内容は「食べログで高評価の店舗を利用したが、評価されているほどの満足は得られなかった」という程度で誹謗中傷の範疇ではないと考えている。むしろ、店舗のネガティブな評価を排除し、意図的に高評価に寄せるような食べログのガイドラインに違和感を覚えた〉(読者からのメール)
具定例は提示しない
食べログは、インターネット情報サービス事業を行っているカカクコムが運営するグルメサイトで、飲食店をランキングと口コミで探せる。実際に店舗で飲食したユーザーによる「主観的な感想や評価」をインターネット上に公開するとしており、公式サイトには「満足した内容はもちろん不満だった内容の口コミについても忌憚なく」投稿してほしい旨が記載されている。
......続きはZAITEN3月号で。