小誌「ZAITEN」が、香川の地銀、百十四銀行で発生した渡辺智樹会長(当時)の若手女性行員への"セクハラ事件"を報じたのは、ちょうど1年前、2018年11月1日発売の同12月号のことだった。あれから1年。小誌は明日11月1日発売の19年12月号で、改めて百十四銀の不祥事について報じている。題して《行内文書が流出していた疑いが...百十四銀行「行員が警察に任意同行」隠蔽疑惑》である。
ところが――。12月号発売を前日に控えた本日10月31日、百十四銀は香川・高松で突如記者会見を開催。香川亮平取締役専務執行役員が「30代の元男性行員が、知人に顧客情報を漏らしていた」とした上で、「顧客の一部は詐欺事件の被害に遭っている」と発表した。
【参照】
産経新聞《百十四銀行員が情報漏えい 17件、一部詐欺被害に 「情報渡った可能性」》記事(10月31日13:16配信)
まさに小誌報道と符合する内容の発表だが、小誌12月号は10月29日に刷り上がっており、何らかの形で記事の内容を事前に察知、あるいは入手した百十四銀側が掲載誌発売前に会見を開くという"危機対応"を発動させたものと思われる。想像するに、小誌記事の内容をまだ知らない地元記者の追及をかわせるとでも考えたのだろう。まさに昨年10月、渡辺会長が小誌発売直前に辞任した構図の焼き直しだが、そんな姑息な手段で情報漏洩不祥事、ひいては百十四銀が今なおガバナンス不全に陥っている状況を覆い隠すことは出来ない。
詳細は明日発売の小誌12月号をご覧頂きたいが、香川専務が会見で発表した内容だけを見ても、依然として、百十四銀の度し難い隠蔽体質が浮かび上がる。元より、高松での会見に参加していない小誌はその全容を知らないが、現時点で報道されているマスコミ各社の記事内容に照らしても、触れられていない(であろう)事実はおろか、事実とは相違する点すら見受けられるのだ。なお、それについては、追ってお伝えしていく。
一方、当の百十四銀の近況と言うと......地元ゼネコン最大手の合田工務店・森田紘一社長(現在も社長在任)とともに鬼畜の如きセクハラという汚辱に塗れた末、会長辞任を余儀なくされた渡辺相談役が今年3月末に事実上放逐されて以降、"疑似創業家"出身の威光で「一強支配」を確立しているという綾田裕次郎頭取。今回の情報漏洩事件については"一不良行員の不祥事"として幕引きを図ろうという意図は見え見えだが、綾田一強支配によって百十四銀内部ではますます疲弊と腐敗が進んでいるとされる。魚は頭から腐る――。そうである以上、腐敗を止めるには、やはり頭から断ち落とすしかない。
いずれにせよ、小誌編集部は12月号の記事内容にとどまらず、本ブログ他でも綾田百十四銀のガバナンス崩壊をお伝えしていく所存である。
つきましては、明日11月1日発売の「ZAITEN」12月号をぜひともご覧ください。
なお、百十四銀の病巣の内幕を報じた長編レポート《セクハラ百十四銀行「色情と暗黒」の10年》を掲載している19年1月号(18年12月1日発売)についても、在庫がございますので、ぜひともご購読のほど、よろしくお願いいたします。
【ZAITEN公式サイト】http://www.zaiten.co.jp/
【電話】03-3294-5651
【2019年1月号案内】
http://www.zaiten.co.jp/latest/2018/11/zaiten-20191.html
また、百十四銀行に関する情報提供を以下の公式サイトフォームおよびメールアドレスで募集しております。
なお、小誌において情報源の秘匿については絶対ですので、その点についてはご信頼くださいませ。
【情報提供フォーム】http://www.zaiten.co.jp/formmail/indict.php
【情報提供アドレス】indictment@zaiten.co.jp
小誌ブログでは百十四銀について、過去、以下のような記事もアップしています。
・18年10月31日公開
【ZAITEN12月号】百十四銀行・渡辺会長「セクハラ辞任」について
・18年11月16日公開
百十四銀行「セクハラ事件」の見解および続報について